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白州蒸溜所「五感で楽しむシングルモルトセミナー」

先週行われた、ブロガー限定 白州蒸溜所「五感で楽しむシングルモルトセミナー」のレポートです。
白州蒸溜所は、以前から行きたかった場所だったのですが、なかなか機会がなく、今回ようやく訪れることができました。
山崎とは違った趣きの蒸溜所を堪能してきました。

<2007年04月07日(土) 白州蒸溜所>
まずは、お詫びから(汗)
朝9時30分に新宿駅前からはとバスで出発というスケジュールにも関わらず、9時35分過ぎにばたばたとバスに乗り込んだのはmajimaとその同伴者です。
参加者の皆様、サントリーの皆様、はとバス乗務員の方々には、この場をお借りして深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
今回の同伴者は横浜在住の方なのですが、普段あまり新宿まで来ることがないため移動時間を多少甘く見積もってしまったようで・・・。いや、あまり言い訳になっていないですね・・・。
重ね重ね申し訳ございません。

さて、09時30分・・・もとい09時40分頃に新宿駅前を出発したはとバスは一路、白州蒸溜所へ。
この日はいつもよりかなり朝早く起きたのですが、行きのバスの中ではそれほど眠気は感じませんでした。
窓の外の風景が街中から郊外、山間部へと移って行くのを見るだけでも退屈しませんでした。
バスの窓からのんびり風景を眺めるのもずいぶん久しぶりです。遅刻のことも忘れて、バスの旅もいいなあとか、甲府の桃の花がきれいだなあとか、南アルプスって間近で見るとすごい迫力だなあとか、すっかり牧歌的な気分になってしまいました。

バスが高速道路から一般道に降りたので、そろそろ蒸溜所が近いのかと思っていたら、なぜか途中で停車。何かトラブルがあったのかなと思っていたら、Uターンして来た道を引き返し始めました。道を間違えてしまったのですね。

若干のトラブルはあったものの(僕自身が最初のトラブルの張本人ではありますが)、ほぼ予定通り12時30分に白州蒸溜所に到着しました。
駐車場から木々に囲まれた小道を歩いて蒸溜所の敷地に入ります。小道沿いの木にたくさんの鳥の巣箱がくくり付けられていたのが印象的でした。
少し進むと写真で見慣れた建物が間近に見えてきました。この建物はウィスキー博物館です。

到着後すぐ敷地内のレストラン「ホワイトテラス」で昼食です。

写真だと分かりづらいかもしれませんが、ご飯てんこ盛りです。
右上の小皿に盛られた三品が「俺らをつまみながらビール飲めよ~」と主張していた気がします。が、あらかじめサントリーのスタッフの方に「セミナーでウィスキーの試飲をしていただきますので、昼食時はお酒飲まないでくださいね」と釘を刺されていたので、ぐっと我慢して食事に専念しました。
けっこうなボリュームで満腹になりました。

昼食後、セミナーが始まるまで少し自由時間があったので、ウィスキー博物館を見学しました。
展示物が多く、説明もしっかり記載されていたようです。時間があればゆっくり見たかったのですが、今回は急ぎ足で一回りするにとどめました。
「らんびき」が展示されていたりします。

昔のボトルも展示されていたりします。

さて、13時30分からセミナー開始。まずは蒸溜所見学です。
仕込み槽。でかいです。

発酵槽。大きな槽がいっぱいあります。

蒸溜室。ガラスで仕切られていて中には入れませんでした。

建物が新しいせいでしょうか、全体的に山崎蒸溜所よりも「工場」という感じでした。

続いて、蒸溜所の敷地内を走るバスに乗ってリチャー場へ。
職人さんが樽をリチャーするところを目の前で見ます。
話には何度も聞いていたし、morupon様から動画を見せてもらったこともあったのですが、実際に見るとやはり引き込まれます。
最初は樽に染み込んでいたアルコールが燃えて、青い炎が上がります。アルコールが燃え尽き、樽の内側の木が燃え始めると炎の色がオレンジ色に変わります。
燃やすことによって木の内側、今までお酒に直接触れていなかった部分が露わになり、樽の熟成力が回復するのだそうです。

最後の方は、かなり大きな炎が上がります。職人さんはこの炎を柄杓一杯の水で消します。
水を入れたまさにその瞬間。

一瞬で火が消えます。
火を消したばかりの樽を参加者の目の前まで持ってきてくれました。
焼きたてのお菓子のような香りがします。

続いて、貯蔵庫です。
建物の中に入ると、かなり強烈なお酒の香りがします。山崎蒸留所の貯蔵庫よりもはるかに強烈です。
お酒に弱い方は、この香りだけで酔っ払ってしまうのではないかと思います。
ぎっしり樽が積まれていている様子は圧巻です。ものすごい存在感です。
貯蔵庫内は暗かったので、いったいどれだけの数の樽が貯蔵されていたのか見当もつきませんでした。

貯蔵庫の一番奥にオーナーズカスクの貯蔵室があります。
白州で一番高いオーナーズカスクは1981年ものだそうです。一樽2600万円なり。

再びバスに乗り、ゲストルームのある建物に移動。
この建物には、白州バー(有料試飲コーナー)とファクトリーショップもあります。
2階のゲストルームに入ると、すでにテイスティングの準備が出来ています。
ゲストルームの大きな窓の外には見渡す限りの木々。森の中にいる気分です。
席にはウェルカムドリンクとして白州の水割りと、テイスティンググラスに入った白州12年、山崎12年、マッカラン、ボウモアのストレートがありました。

それから、おつまみとして黒胡椒ビーンズ、丹波黒豆の和菓子、ぬれせんべい、チョコレート菓子、ブルーチーズが用意されており、それぞれモルトと組み合わせて試食しました。

黒胡椒ビーンズは白州12年と。
胡椒がぴりっと効いていて、後ひく美味しさです。
モルトとあわせるには少しスパイシー過ぎる気もしたのですが、実際に合わせてみると予想以上に相性良かったです。

丹波黒豆の和菓子は山崎12年と。
大粒な黒豆のほのかな甘さが美味でした。良い豆を使っているのでしょうね。
和菓子とモルトの組み合わせは意外でしたが、これも思った以上に相性良かったです。

ぬれせんべいはも山崎12年と。
初めてぬれせんべいをたべたのですが、柔らかい不思議な食感ですね。醤油の香り、味がとても良かったです。これも山崎12年との相性良いと思いました。

チョコレート菓子はマッカランと。
後で連れに聞いたところ、このお菓子はアンリ・シャルパンティエのフィナンシェ・オ・ショコラだったそうです。僕はあまり深く考えず、ずいぶん美味いお菓子だなと思いながら食べていました(笑)
これはマッカランとの相性すごく良かったと思います。

ブルーチーズはボウモアと。
美味しいブルーチーズでした。が、ボウモアとの相性は・・・。悪くないのですけどね。他の組み合わせが良すぎて少しかすんでしまった感じがします。
ブルーチーズもボウモアもそれぞれ好きなのですが。

一通り試飲・試食が終ったところで、美味しいソーダ割りの作り方の説明がありました。
この説明は、蒸溜所セミナーの定番になりつつあるようです。
用意された白州のボトル、氷、ソーダから説明通りにソーダ割りを作って飲みました。シングルモルトをソーダで割ってしまうのは、以前は抵抗感があったのですが、やはり美味しいです。

セミナーの終わりの方で、モルトと料理のおすすめの組み合わせが二つ紹介されました(輿水チーフブレンダーのおすすめだそうです)。
一つめは、白州12年と岩魚の燻製。
二つめは、山崎12年と鰆の西京焼き。
どちらもとても美味しそうです。機会があればぜひ試してみたいですね。
しかし、岩魚の燻製って普通に売っているのでしょうか・・・。

セミナー後に由姫様にご挨拶。マッカランマーマレードパンをおすそ分けしていただきました。
由姫様、ありがとうございました。

セミナーが終了したときには、予定時刻をだいぶ過ぎていました。
帰りのバスの出発時刻まで残り時間は15分。
その間に、バー白州(有料テイスティングコーナー)で、白州秘蔵モルトと樽出原酒15年を試飲し、ショップでお土産を買って、ばたばたとバスに乗り込みました。
帰りのバスの中では、ほとんど寝ていました(笑)

念願の白州蒸溜所訪問を果たすことができて満足なのですが、ウィスキー博物館をもっとゆっくり見学したかったとか、バー白州でもっとたくさん試飲したかったとか、色々と心残りはあります。
また遠からず白州蒸溜所を訪れたいと思います。

さて、最後になりましたが、今回のイベントに招待してくださったサントリーの皆様に心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

#イベント

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