去る6月21日に、郷里の袋井市から静岡市へ店を移し三年の月日が経ちました。
移転をしたばかりの頃、本当に何も知らない静岡市を数多くのお客様たちから教えていただいたような気がします。
私は基本的に、人付き合いが苦手な方であまり他の飲食店様との付き合いがへたくそなのでいまだに静岡市のBARの方々や飲食店さんとの交流がほとんどありません。
また、田舎でずーっと修行をしていたせいか街中でのお客様への接客の仕方や配慮など、本当に至らない事ばかりで皆様にご迷惑をおかけばかりしていたような気がします。
幸い、妻のキャラクターが静岡にあっていたのか私も本当に助けられていました。
今は、自分への修行の意味を込めて、営業日の殆どが私が一人で切り盛りをしています。
ですが、やはり妻の存在は大きくお客様方から妻がお店に出ていに事への落胆の顔が、今でも申し訳なく感じる事があります。
この三年間、静岡へきて本当に色々な事がありました。
多くの出会いや、多くの別れ・・・。
袋井当時の頃も、本当に多くの方と出会い、また別れを告げてきました。
困難な事多く、心が折れそうになってしまう事も本当に多かったです。
いまでも、まだまだ心の成長が行き届いておらず、自分の感情を押し殺す事ができない自分に歯がゆく感じてしまう事も多々あります。
ですが、静岡のお客様方に本当に多くの事を学び、またバー・テンダーとしての成長もさせて頂いたような気がします。
「猪突猛進のバー・テンダー」そんな風に先輩バー・テンダーから言われたこともありました。
それが僕の持ち味でもあり、なんでもやって見なければ気がすまない性分なのです。
まだ若い頃からおいでいただいている袋井のお客様からは、「少し牙が抜けた?っていうかいい意味で丸くなったよね」とも最近言われるようになりました。
でも「牙が抜けた?」という言葉は本当に、心を見透かされたような気がしました。
静岡に合わせよう、静岡のお客様へ好かれるように頑張ろう。
そんな風に、毎日考えすぎてしまってきて自分らしさが少しだけ無くなってしまった事を気づかせてくれました。
これからが4年目、そして11月には開店をしてNO”AGE 10周年のメモリアルがあります。
バー・テンダーになってから16年間。
ただ真面目に、バカ正直に飲めないお酒と向き合って、ただ単純にお客様の笑顔が見たくてやってきました。
料理を作るのは、僕なりのお客様へのおもてなしの気持ちと、せっかく自分が持っている個性を出したく思い二足の草鞋をやってきました。
単純に、私はわがままなのかもしれません。
多くのお客様たちに、許してもらってきたのかもしれません。
だけど、私がやりたい事は今も昔も変わりません。
「ただ、お客様の笑顔が見たいだけ」
その為にも、周りになんと言われようが僕の信じる道を突き進んでいくだけです。
三周年のお祝いでお花や、メールでのお祝いメッセージを頂き、誠にありがとうございました。
袋井当時のお客様からのメールの文面を抜粋させていただきたい言葉があります。
「いつまでも僕達が行きやすいNO”AGEでいてください」
そうですよね。
NO”AGEはNO”AGEでしかないんですからね。
有難うございます。
その言葉が、僕に勇気を与えてくれました。
「バカ正直で、御人好しのバー・テンダー」
それが、僕の生きる道ですから。
最後に、多くのお客差からの頂いたお花の写真を掲載させていただきます。
ソムリエールNさんからのお祝い
S君からのお祝い
ギタリストMさん、ご意見番 Aさんからのお祝い
そしてエルヴィス?!からのお祝い(笑)(先輩バー・テンダーからです)
#バーテンダーの独り言