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本日のペアリング

本日のペアリング

というかもう当たり前のようなペアリングですが・・・。

「タルトタタン」 × 「南天の氣水とフレッシュざくろのジャックローズ」

説明はいりませんね。
ただこのジャックローズがとてもお勧めとなっております
普通にフレッシュのざくろを使ってお作りするのも美味しいのですが、南天の葉から取れた氣水を使うことによりスタンダードのカルヴァドス(ブラー)の香りがガラリとかわり、ルモルトンのようなフレッシュな味わいに変わり、ざくろの味わいもしっかりと感じさせてくれるジャックローズとなりました。 

開ききった香りをお楽しみ頂く為に冷やさないでおいた大型バルーン型のワイングラスでご提供をさせていただきます。

私の中では氣水を使う用途として一つは氣水本来の香りをお楽しみ頂くためのカクテル。もう一つは素材を活かす為に使っております。

私の技法は決してパフォーマンスの為の物ではなく、それをする必要がなければしませんし、することによってさらに素材やカクテル、またはお酒が美味しくなるのであれば、その技法や素材をどんどん取り入れて、素材の持つ潜在能力を引き出す為に行っているだけです。

 

前にとある方から、「そんなパフォーマンスをしてナルシストなんだろうか?面倒臭い店だね」とカウンターの角から聞こえてまいりました。

 

無論2度とそのお客様はお見えになられていないのですが、その言葉を耳にした時から、飲んでいただいた時に、それをする意味を感じていただけるようなカクテルを作ることに集中しておりました。

ロックの氷を洗う作業の意味、氷と素材のぶつかる時に生じる様々なことを考えて温度調整をしていること。液体窒素、アイレ、氣水、遠心分離機(ないですが)などなど意味がなくてそれをしているバーテンダーは一人もいません。

理解をすることは難しいかもしれませんし、お待たせしてしまうという点については申し訳なく感じております。

しかし、私にとってバーテンダーの作り出すものも板前さんが丁寧に時間をかけて作り上げてくれる料理も一緒だと思います。

BARは、ファストフード店ではありませんので。

 

お客様にお楽しみ頂く為に手を抜かず、1杯1杯大切にこれからもご提供をさせていただきます。

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