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ニュージーランドのシングルモルト

備忘録『ニュージーランドのシングルモルト』

New Zealand Single Malt Whisky
 
ザ・コースター(40度、750ml) The Coaster
 
2005年、Malcolm Willmott と Peter Wheeler の両氏によって創設されたサウザン・ディスティラリーズは、彼らが営んできた2つの企業が合併して誕生した。彼らは既に、ニュージーランド、オーストラリア、太平洋地域で、25年に及ぶ小規模蒸留業者としてのキャリアを持つ企業のオーナーであった。新たに創設された企業はサウス・カンタベリーのティマルに本拠を置き、北部のオタゴで製造されたホコヌイ・ムーンシャイン、ラム、コーン・ウィスキーのストック分を手中にした。熟成庫は、カンタベリー地区の気候(-5℃~+25℃)に対応すべく、煉瓦造りの建家となった。目下、ディスティラリー・ツアーを企画中。
 
同社は、ジム・ビーム社から供給を受けたバーボン樽を用い、シングル・モルトのザ・コースターを造り、このシングル・モルトを40%含有するブレンデッド・モルト、マッケンジーも造る。これらは、3~4年物の原酒を使ったもので、2005年8月1日に公式リリースされた。また、発芽大麦、砂糖、液状に加工した発芽大麦イースト、水を原料に、1890年代のレシピを再現したオールド・ホコヌイ(ムーンシャイン)を造っている。加えて、アイルランドで古より密造されてきたスピリッツのポチーンも再現している。蒸溜所では、2005年度、1万本規模での生産を実施。同年末、オフィシャルWebサイトに、オンラインショップを開設している。
 
ザ・コースターは、同地で古来使用されていた燃料である流木や海草を用いて、麦芽の乾燥を行った、スモーキーでユニークなキャラクターを示すシングル・モルト。
 
ノン・チル・フィルター、ノン・カラーリングでのボトリング。
 
Batch Number 2356, 23.67 Standard Drinks
 
Tasting Notes: 
 
Colour : Deep golden amber
Nose   : Grain, smoke and peak notes
Flavour: Full, rich whiskey, smokey, caramel
Finish : Smooth, lasting
 
Origins of The Coaster:
 
Coaster Single Malt Whiskey is produced from malted barley including South Island grown grain. The rich peat and smoke wood used in the barley and oak conditioning process is of West Coast Origin.
 
"The Coaster is a single malt whiskey aged in peat smoked oak enhancing the full flavoured spirit. Batch produced in 100 gallon pot stills. The flavour is distinctive and unique."
 
Southern Distilleries、ニュージーランド
 
 
 
ラマーロウ10年(43度、700ml) Lammerlaw
 
ウィルソンズ社は1968年、かつてサウスアイランドのダニーディンに存在したウィロウバンク蒸溜所の敷地に蒸溜所を開設。蒸溜所にはポットスチルが1基しかなく初溜・再溜の両方に使われている。同社は1981年にシーグラム社の子会社となった。
 
シングルモルトはラマーロウの名で販売されているが、その名はラマーロウ山脈と呼ばれる丘陵地帯に由来。仕込用水は、この地にあるディープクリークから65kmの距離をパイプを通って移送されている。1974年2月22日、3年物のブレンデッド・ウィスキー「ウィルソンズ」を生産開始。1995年、韓国への出荷分がだぶつき始め1997年早々には操業停止へと追い込まれた。2002年、ついに蒸溜所は取り壊された。
 
1991年にリリースされたラマーロウ10年は、アメリカンホワイトオーク製のバーボン樽を使用して熟成された10年物。ダニーディン郊外のタイエリ・プレインズにあるウェアハウスでウィスキーの熟成を行っている。
 
色 :金色の輝きを持つ淡い琥珀色
香り:新鮮ですっきりしている。ミディアムボディで中辛口。仄かにリッチな甘草の香り。僅かな若草の感触とフローラルな特徴がある。
風味:中甘口でなめらか。良好なボディ。少々甘草の味わい。非常に柔らかいスモーキーさと、非常にみずみずしい質感がある。
後味:長くすっきりしている。フェンネルの特徴が後を引く。
 
Wilson Distillers、ニュージーランド
 
 
 
ラマーロウ10年(50.6度、 700ml) Lammerlaw
 
ニュージーランド、ウィルソン・ディスティラーズ産のシングル・モルト。ラマーロウ10年は、ケイデンヘッド社のオーセンティック・コレクションの一品。
 
スコットランド移民が、ウィスキーの蒸溜技術を携えてニュージーランドへ移住したのは1848年の事。南島のダニーディン(ゲール語でエジンバラの意)に定住した。
 
その後、ニュージーランド・ディスティラリー社が創業。1873年には、月産8000ガロンの生産を誇ったが、1875年施行されたニュージーランド政府の増税策を嫌い閉鎖されている。以来1974年に至るまで、合法的に生産されたウィスキーがニューランドの市場に登場する事はなかった。
 
ニュージーランド南島は、大麦の栽培に理想的な肥沃な農地が広がっており、収穫前には暑く乾燥した日が続くため、大麦は最高の状態となるという。
 
Wm. Cadenhead、 イギリス
 
 
 
ザ・マッケンジー(40度、750ml) The MacKenzie
 
サウザン・ディスティラリーズは、2つの企業が合併して誕生した酒類企業。彼らは、既に、ニュージーランド、オーストラリア、太平洋地域で、25年に及ぶ小規模蒸留業者としてのキャリアを持つ企業のオーナーであった。
 
新たに創設された企業は、サウス・カンタベリーのティマルに本拠を置き、北部のオタゴで製造されたホコヌイ・ムーンシャイン、ラム、コーン・ウィスキーのストック分を手中にした。熟成庫は、カンタベリー地区の気候(-5℃~+25℃)に対応すべく、煉瓦造りの建家となった。
 
目下、ディスティラリー・ツアーを企画中。
 
同社は、ジム・ビーム社から供給を受けたバーボン樽を用い、シングル・モルトのザ・コースターを造り、このシングル・モルトを40%含有するブレンデッド・モルト、マッケンジーも造る。これらは、3~4年物の原酒を使ったもので、2005年8月1日に公式リリースされた。また、発芽大麦、砂糖、液状に加工した発芽大麦イースト、水を原料に、1890年代のレシピを再現したオールド・ホコヌイ(ムーンシャイン)を造っている。加えて、アイルランドで古より密造されてきたスピリッツのポチーンも再現している。
 
蒸溜所では、2005年度、1万本規模での生産を実施。同年末、オフィシャルWebサイトに、オンライン・ショップを開設している。ザ・マッケンジーは、同社の造るシングル・モルト(40%)を用い、グレーン・ウィスキーとブレンドしたブレンデッド。ノン・チル・フィルター、ノン・カラーリングでのボトリング。  
 
Batch Number 2356, 23.67
 
Standard Drinks
 
Tasting Notes:
 
Color: Light golden amber
 
Nose: Simple grain, light caramel, oak Flavour. Light, refreshing
 
Finish: Smooth, clean
 
Bottle Size: 750ml and 50ml
 
Origins of The MacKenzie:
 
MacKenzie blended Malt Whiskey is produced from malted barley including Canterbury grown grain. The water used in the fermentation and bottling process is drawn from the River which flows from the MacKenzie Basin.  
 
"The Coaster is a blend of single malt whiskey distilled in Otago with grain whiskey and carefully aged in toasted American Oak. The whiskey is light in colour, smonnth to taste with a dominant nose arising from the small copper pot stills used in its production."
 
Southern Distilleries、ニュージーランド

 

ミルフォード10年(43度、700ml) Milford
 
ニュージーランド、ニュージーランド・モルト・ウィスキー社のシングル・モルト。原酒は、2000年に、ウィルソン蒸溜所が保有していたストック分を購入したもので原料の大麦は、カンタベリー平野(サウスアイランドの沖積層の土壌)に栽培されスコッチウィスキー用途に輸出される品種を使用。その中でも最高の品質の大麦を厳選して精麦(モルティング)される。また、ダラン・アルプスの、ローレンスとミドルマーチに挟まれたラマーロウ地区からの雪解け水はタイエリ川上流の貯水池の中にある巨大なコケ沼へ注がれるが、この地で取れる水とピートがミルフォードを生み出す貴重な”素材”となっている。

同社はサウスアイランドのタウランガに本拠を置く、プレストン家が経営するウィスキー業者。ミルフォード12年物もリリースし、今後、15年物をリリースする予定とか。
 
ミルフォード10年は、微かなピート香とオーク香、ライトでクリーンな酒質を呈する、バランスの良い佳酒。ボトルネックに吊された、キーウィを模したアクセサリーが何とも可愛い。
 
色 :金色の輝きを持つ淡い琥珀色
香り:ドライで麦芽っぽい、オート麦(加水すると目立つ)。ライトなバニラ、クリーム・キャラメル。
味 :ハーブ・ティー。いくぶん柑橘系の特徴とナツメグをともなう。加水すると、ライトになりすぎる。
後味:ドライ、ミントのようなスパイシーさ。いくぶん樽香。
 
New Zealand Malt Whisky Co Ltd、ニュージーランド
 

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