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ザ・グレンリベット・ガーディアン・アンバサダー

■ホームテイスティング開催報告
 
日時:2011年11月19日(土) 15:00~17:00
場所:東京都狛江市の本宅
メンバー:ホストである私を含めて8人。シングルモルトではなく、ワイン繋がり。
 
A:フリージャーナリスト
B:コンテンツクリエイター
C:ソムリエ
D:会社員
E:会社員
F:コンサルタント
G:企業の研究員
H:本人
 
テイスティング:12年、15年、18年、ナデューラ16年、21年、25年、30年(以上、オフィシャルボトル)、及び、グレンリベット1977年(マーレイ・マクダヴィッド)の合計8種。
 
マリアージュ:ハモン・イベリコ・ベジョータ、チョリソ(スペイン)、プロシュート・クルード、クラテッロ、グアンチャーレ(イタリア)、コンテ、アボンダンス、ミモレット、リヴァロ、ロックフォール(フランス)、タレッジョ、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノ(イタリア)、オリーブ(イタリア、スペイン、ギリシャ)、ボッタルガ(イタリア)、スモークサーモン(ノルウェー)、オイルサーディン(フランス)、鴨のスモーク、鯛のスモーク(日本)、生八つ橋(日本)、ドライフルーツ各種(日本)、ボンボンショコラ、トリュフチョコ(フランス)。
 
■概要
 
手で摘めるお摘みと、シングルモルトの相性を楽しんだ。
 
普段飲み慣れていない人にとっては、どの様なシチュエーションで飲んだら良いのかと云う点に興味が集中した。
 
マリアージュは、ワインや日本酒では盛んに議論されているが、日本でのウィスキー愛好家の間ではまだ、低調なのでは無いかと思いつつ、今回の会を催した。
 
摘みは、ワインのエキスパートも馴染みのある物ばかりで、そう言う意味では興味関心を引いた様だ。
 
アルコール度数の高い酒に馴染みのない人も居たが、カクテルで飲む酒とは違って、風味豊かで美味しいと言う評価を得ている。
 
寧ろ、これ程に深く、豊かなフレーバーが楽しめるなんてと云う驚きの声さえ挙がっている。
 
若い物も、熟成の行った物も、其々に楽しめると言うのが、総じての意見だった。
 
ただ、熟成年数の長い物は、名の知れたワインと同じく高価で希少だと言う事に驚く者も居た。
 
(V)o¥o(V)
 
 
■ザ・グレンリベット・ガーディアン・アンバサダー
 
http://www.theglenlivet.jp/guardians/
 
プロのバーマンを主体に、一般の愛好家をも含めたザ・グレンリベットファン応援団のメンバーを応募している。
 
オンラインで設問された簡単な試験を解くと、此の応援団のメンバーの証であるガーディアン・アンバサダーに任命されると云う仕掛けだ。
 
シングルモルトのファンで、マニュアル本、例えば、
 
●土屋守『シングルモルトウィスキー大全』小学館
●マイケル・ジャクソン『モルトウィスキーコンパニオン』小学館
 
などを手元に持っている人なら、簡単に全問正解できるだろう内容なので、是非チャレンジして欲しい。
 
応援する方法は、ホームテイスティングキットによるホームテイスティングの開催、キャンペーン中のバーで行われているBARテイスティングへの参加である。
 
レポートを提出し、共に盛り上げていこうという趣向である。
 
そう云う話なら、乗ろうではないか!
 
 
■ザ・グレンリベット蒸溜所 The Glenlivet Distillery
 
http://www.theglenlivet.jp/
 
http://www.theglenlivet.com/
 
創業時から変わらぬ伝統の製法と風土、選び抜かれた原材料と200年変わらぬマザーウォーター、そして熟練した職人たち、どれ一つ欠けても「ザ・グレンリベット」は生み出されない。原酒の熟成には様々なタイプのオーク樽が使用される。ザ・グレンリベット蒸留所の特徴としてシェリー樽の使用比率が低く、バーボン樽の使用比率が高い。ザ・グレンリベットの持つピュアでクリーンな味わいと原料の風味を損なう事の無いよう、風味や色の着き易いシェリー樽の使用量を抑えている。もうひとつの特徴は、フランスのリムザン・オーク樽を使用することだ。少しずつゆっくりと焦ることなく、樽材の持つ香気成分や風味を 原酒が抽出するまで待ち、エレガントで繊細な味わいのウイスキーが生まれる。数々の国際的な品評会で表彰され続ける類稀な品質を十二分に堪能すべし。
 
+++
 
1824年、アッパー・ドラミン農場に蒸溜所を創業したジョージ・スミスは、1823年に施行された物品税法に従ってライセンスを取得した政府公認第1号の蒸溜所となった。1858年に最初の蒸溜所が火事で失われた後、ゴードン公爵から購入したミンモアの土地に新しい蒸溜所が建てられた。1953年にザ・グレンリベットは、グレン・グラントのJ&Jグラントと、その後1970年にはロングモーン・グレンリベット・ディスティラーズと合併した。拡大したグレンリベットのグループ企業は、1977年にカナダのシーグラム・カンパニーに買収された。2001年、シーグラム社の酒類部門売却に伴い、ペルノー・リカール社傘下の蒸溜所となっている。グレンリベットとは、ゲール語で”静かなる谷”の意味。
 
発酵漕はオレゴン松製が8基。ポットスチルはランタンヘッド型で初溜釜4基、再溜釜4基の合計8基。仕込み用水はリベット川の水ではなく、ジョシーの泉と呼ばれる井戸水を利用し、熟成はその3分の1をシェリー樽、もう3分の1をバーボン樽、残りをプレーンカスクで行っている。年間生産量は530万リットルである。
 
蒸溜所は、地元の丘陵、ブレイズ・オブ・グレンリベットの斜面にある。1880年代にグレンリベット蒸溜所の当時の所有者に、ザ・グレンリベットと名乗ることが許される正当なウィスキーはただ一つであるという法的判断が与えられている。当時、すでにグレンリベットの名は有名で、人々がおどけて「スコットランドで一番長い渓谷」と呼ぶ程、ブランド名にグレンリベットを付ける蒸溜所が氾濫したからだ。
 
 
■ザ・グレンリベット12年(40度)The Glenlivet 12yo
 
IWSC 2007 金賞受賞(スペイサイドモルト12年クラス)。全てのシングルモルトの原点、ウイスキーの造り手からも手本として愛されてきた完璧なまでにバランスの取れたシングルモルト・ウイスキー。
 
色:やや緑がかった淡めの琥珀色。
香り:トロピカルフルーツや花の香り、夏の草原を思わせる香りがエレガントに調和。
味わい:ザ・グレンリベット特有のバニラ、蜂蜜の甘さを伴う芳醇でソフトな風味。
フィニッシュ:柔らかく滑らかな余韻。
 
トロピカルフルーツや花の香り、夏の草原を想わせる香りがエレガントに調和。ザ・グレンリベット特有のバニラ、蜂蜜の甘さを伴う芳醇でソフトな風味。柔らかく滑らかな余韻が心地よい。
 
 
■ザ・グレンリベット15年フレンチ・オーク・リザーブ(40度)The Glenlivet French Oak Reserve 15yo
 
IWSC 2011 銀賞受賞
ISC 2011 銀賞受賞
SWSC 2011 金賞受賞
IWSC 2010 金賞(クラス最高賞)
ISC 2010 銀賞受賞
SWSC 2010 金賞受賞
 
フレンチオークの新樽で仕上げた個性的な味わい。西洋杉と、柑橘類を感じさせる強く甘い香りの美しいバランス。 熟したマンゴーの様なフルーティーな風味と、シナモンや白胡椒の様なスパイシーな味わいが相互作用により見事に調和している。長くクリーミーな余韻が楽しめる。
 
香り:西洋杉と、柑橘類を感じさせる強く甘い香りの美しいバランス。
 
味わい:熟したマンゴーのフルーティーな風味と、シナモンや白胡椒のスパイシーな味わいが相互作用により見事に調和。
 
フィニッシュ:長くクリーミーな余韻。
 
 
■ザ・グレンリベット18年(43度)The Glenlivet 18yo
 
ISC 2005 ゴールドメダル受賞。主にバーボン樽とシェリー樽で熟成を得たものと、最後の熟成をフランスのリムザン・オークの新樽で仕上げたものが見事に調和。
 
色:濃い黄金色を帯びた琥珀色。
香り:西洋杉と、柑橘類を感じさせる強く甘い香りの美しいバランス。
味わい:熟したマンゴーのフルーティーな風味と、シナモンや白胡椒のスパイシーな味わいが相互作用により見事に調和。
フィニッシュ:長くクリーミーな余韻。
 
類い稀なるその傑出した品質は、数々の国際的なスピリッツ・コンペティションにおいて表彰され続けており、2011年にはSWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)において、最高賞のダブルゴールドを受賞。18年熟成による、ベルベットのようになめらかで、蜂蜜を想わせる風味豊かな深みのある極上の味わい。 さらにトーストとバニラ香の繊細なバランスが余韻となって長く続く。
 
凝縮されたフルーツと花の甘美な香りが調和し、完熟した洋ナシの香りが漂う。軽いオーク香をベースに、ファッジやスパイシーなオレンジの風味が絶妙に融け合う。トーストとバニラの香りの繊細なバランスの余韻が心地よい。
 
 
■ザ・グレンリベット・ナデューラ16年(57.2度) The Glenivet Nadurra 16yo
 
Bottled 06/06, Batch 060A
 
フルボディかつ魅力的。シングルモルトの大革新。ナデューラはゲール語で「ナチュラル」の意。ファースト・フィルのバーボン樽で16年熟成、ノン・チル・フィルタリング、そしてカスクストレングスでボトリング。本来のフレーバー全てを余すところなくそのままに生かした、極めてナチュラルで豊かな味わいが特徴。
 
キレのよさとフレッシュさ、フルーティーさとハーブの香りの絶妙のバランス。ファーストフィルのアメリカ・オーク樽で16年間熟成されたあと、豊かで実りある味わいを損なわぬよう加水せず、樽出しのアルコール度数のまま瓶詰めされる。
 
 
■ザ・グレンリベット21年(43度)The Glenlivet 21yo
 
国際的な品評会で数多くのゴールド・メダルやトロフィーを受賞しているザ・グレンリベット・アーカイヴ21年。2005年、インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション(IWSC)全シングルモルト部門におけるトロフィー受賞は、最上級の品質であることを国際的に証明しました。熟成年数の長さだけではなく、ボーボン樽、シェリー樽、ホグスヘッド等の異なる樽での熟成により、その潜在力を最大に発揮した、深く複雑な味わい。
 
色:深く濃い琥珀色。
香り:熟成した豊かなシェリーの風味。ドライフルーツ、ナッツ、スパイスの香りに、オークや、針葉樹、ほのかなユーカリの香りが調和。オーク香はトーストしたパンや、フレッシュな柑橘類、オレンジ・ピールを思わせる香りへと変化する。
味わい:滑らかで甘美なシロップのような味わい。シナモンやスパイスの乾いたスパイス・フレーバーも徐々に広がり胡椒やレーズンの入ったケーキやダーク・チョコレートの味わいが複雑に絡む。
フィニッシュ:温かみのある、ナッツの豊かな風味や、リコリスの力強い香りが長い余韻となって続く。
 
 
■ザ・グレンリベット25年(43度)The Glenlivet 25yo
 
品質、パッケージともに権威と最高峰を表現する「ザ・グレンリベット25年」。1980年に樽詰めされたバーボン樽熟成の原酒を、2004年から2年間ファースト・フィルのオロロソ・シェリー樽を用いて仕上げ熟成。レンジの仲で最長の熟成を経た逸品で、ザ・グレンリベット本来の個性を生かしながら、シェリー樽由来のナッツやスパイスなどの風味が幾重にも調和する深い味わいと琥珀色に輝く豊かな色合いを持つ、最高峰の品質に到達した逸品だ。
 
色:ゴールドの輝きをもつ豊かな琥珀色。
香り:シェリー樽熟成による、熟したフルーツやスパイス香にウッディな香りが調和。
味わい:スパイシーな中に、ダークチョコレートやオレンジ・ピールの風味を伴う深い味わい。
フィニッシュ:ドライでスパイシーな風味が長く続き、最終的にフルーティーな甘さが余韻となって残る。
 
 
■ザ・グレンリベット30年(43度)The Glenlivet 30yo Celer Collection
 
ザ・グレンリベット セラー・コレクションは、マスター・ディスティラー(蒸留最高責任者)ジム・クライルが、熟成のピークを迎えた完璧なモルトだけを厳選し、本物を求めるコニサー(鑑定家)への贈り物として、2000年から毎年1種類を少量だけ限定販売している逸品だ。
 
熟成をはじめウイスキー造りの全プロセスにおいて最高を極めているセラー・コレクションの品質は、ウイスキー造りの職人たちをもうならせる芸術品。
 
そのユニークで傑出した品質と味わいに加え、希少なコレクション・アイテムとしての価値も高く、既に世界中のコニサー(鑑定家)から大きな反響を得ている。
 
1983年に蒸留された原酒の樽から最高のものを厳選し、仕上げにフランス・ドルドーニュ産のリムーザン・オークの新樽で仕上げの熟成を行った20年熟成品である。
 
8000本限定で1本ごとにジム・クライル氏の直筆サインが入っている。
 
 
■グレンリベット1977年(51.8度)GLENLIVET 1977 Murray Mcdavid, Mission Cask Strength Aged 30yo
 
グレンリベットの30年熟成限定古酒で、生産量650本のみ。しかもカスク・ストレングス51.8%。
 
非常に豊かなボディ、濃厚でソフトなナッツ香。蜂蜜の香り、クリスマスケーキの香り、ピックなボディでまろやかでソフト、リッチな甘口、30年の熟成を経た至高の味わい。
 
ジム・マッキュワン氏のクレジット入り。
 
 
掲載先:飲兵衛&食いしん坊’sブログ at toatobarrow53
 
http://ameblo.jp/tomatobarrow53/entry-11080935507.html
 
 
(V)o¥o(V)
 
 
編集後記
 
あるソムリエさんから質問があった。
 
ウィスキーとチーズのマリアージュについて。
 
以下は、他のブログでの質問の回答より再掲した物です。
 
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僕の嗜好ですが
 
其の1 バーボン樽で熟成させた麦わら色~琥珀色のシングルモルト
 
コンテやアボンダンス等のハードタイプが最適です。滋味対滋味の似た者同士ですね。
 
ハズレのない組み合わせです。
 
熟成年数の高い年代物は、レッドチェダーやミモレットがよく合います。
 
口開けの組み合わせとしては悪くない、無難な選択です。
 
其の2 シェリー樽で熟成させた、赤茶色~焦げ茶色のシングルモルト
 
濃くてパンチが効いているので、どんなウォッシュチーズでも負けません。
 
僕は、リヴァロ、マロワール等のクサイ系、シェーブルやブッファラ等のコク豊か系を合わせます。
 
個性同士の拮抗で、所謂バトルが展開されます。
 
之ぞ、マリアージュの妙味です。
 
其の3 ワイン樽熟成のピンク色のシングルモルト。
 
そりゃあ、レッドチェダー、ミモレット等の、色素系なチーズでしょう?
 
または、フレッシュタイプにラズベリーやチェリーのコンフィチュールを合わせたディップなども。
 
果実味、特にベリー系のフルーティな風味が生きる取合せが良いですね。
 
なので、ミディアムボディの赤ワインと同じ感覚でいいと思います。
 
ご参考まで。
 
(V)o¥o(V)
 

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