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マッカラン1964

メモリアルデイの〆はマッカラン1964!僕が最初に感動したシングルモルトがマッカランだった!そして昨日、かつてのマッカランを偲び、乾杯することに!
 
 
この頃のマッカランは美味かった! 
 
正に、至高の酒! 
 
今は、、、。 
 
1970年代までは、確かに『シングルモルトのロールスロイス』だった! 
 
文句無く美味く、他を圧倒していた。 
 
次の10年で怪しくなり、その次の10年で懐疑的な動きを見せ、その後、評判を落とすことになる。 
 
最近では、限定リリースを除いては、並酒になってしまった。 
 
悲しい、淋しい、悔しい。 
 
そんな酒飲みの記憶を遡り、古の金字塔にオマージュを捧げる! 
 
 
■マッカラン蒸溜所 
 
http://www.themacallan.com/home.aspx 
 
http://tanida.cognacfan.com/my_home_bar/Malt_speyside.html#Macallan_12 
 
エルギンから南へ約20キロ。941号線はクレイゲラヒー村でスペイ川を渡る。英国一の急流スペイ川も、この辺りでは蛇行して浅瀬を作り、川面には鱒などが跳ねて、美しい景観。岸辺の鉄道跡地が緑の遊歩道となり、散策する人、釣糸を垂れる人の姿もちらほら。そんな村の対岸の木立に包まれて、ザ・マッカラン蒸溜所が存在する。 
 
 
■歴史 
 
ザ・マッカラン蒸溜所は、ハイランドで2番目の政府登録蒸溜所として1824年、正式に発足した。しかし、蒸溜の歴史は遥かに古く、この辺りがまだマッカラン教区と言われていた18世紀初めには、既に名が知られていた。クレイゲラヒーの浅瀬を渡り、都会に牛を売りに行く牧童たちによって、マッカラン農場の命の水は広められ評判となって行った。 
 
 
■NO.1の秘密:製法 
 
信頼の、或いは敬慕の、そして時には心酔の響きと共に口をついて出てくる蒸溜所の名前─ザ・マッカラン。殆どの利き酒コンテストでNo.1となり、ハロッズの「ウイスキー読本」では「シングルモルトのロールスロイス」とまで讃えられている、現代のシングルモルトの最高峰。その名酒を生み出す秘密は、原料大麦の品種、ポットスチルの型と大きさ、そして貯蔵樽の種類の3点で、並外れた贅沢を守り抜いていることにある。ザ・マッカランでは、麦芽用の大麦に、最高のモルトウイスキー用品種とされるゴールデンプロミス種を使っている。これを、スペイ川沿いの良質な伏流水で仕込み、醸す。発酵の終ったウォッシュを待ち受けているのは、小振りの直火蒸溜釜。スペイサイドでも最も小さな釜でじっくりと蒸溜し、厚みのある芳香成分を取り出す。初溜釜1基に、それより小さな再溜釜2基を充てるユニークな構成で、ポットスチルは第1蒸溜室に初溜5基、再溜10基、第2蒸溜室に初溜2基、再溜4基、計21基。14基の再溜釜で生まれた各ウイスキーは、全て巨大なタンクに導かれ、この段階でヴァッティングされることとなる。 
 
 
■シェリー酒の浸み込んだ樽:熟成 
 
最後にして最大の特徴は、シェリー樽貯蔵。今ではスペイン産のシェリー樽は高価となったため、殆どの蒸溜所は主にバーボンの空き樽を使っているが、ザ・マッカランだけは、シェリー樽貯蔵を頑なに守ってきた。それも、スペインでシェリー用の新樽を自ら買付け、現地で1年間シェリーの発酵に使った後に、さらに2年間オロロソ・シェリーの貯蔵に使ってもらう。こうして出来た熟成後の空き樽をスペイサイドに移送し、入念にチェック。赤味の強い琥珀色や甘美でデリシャスな芳香は、このシェリーがたっぷり染みた贅沢な樽からの贈り物だ。そして、シングルモルトのためには、貯蔵庫から最高の熟成樽が選ばれ、ヴァッティング後、大樽で半年間のマリイング(後熟)。こうした贅沢があって最高の品質は結晶し、世界中のウイスキー通の心を魅了している。 
 
 
■ザ・マッカラン1964(25年)43%、750ml 
 
1964年蒸留、1989年瓶詰。今では、1本10万円近辺が相場。 
 
最初に入手した時は、今の1/10程度だった。其れでも、べらぼうに高いと思った。今から十数年前、伊勢原近郊のディスカウントな酒屋で、1960年代のマッカランが”ごろっと”棚に投げられていた。当時は、2000-3000円のシングルモルトを飲んでいたので、その数倍の価格のモルトは破格だった。がしかし、今ほどモルトが知られておらず、見たら買う、でないと必ず後悔する、をモットーにしていたので、この出会いを大変喜んだ。いい事が在ったら飲んでみよう!んな事、滅多に有るわけではなく、誕生日に空けることにした。爾来、此の習慣が続いている。 
 
当時、カルヴァドスなんて見たことも無く、らしい!と言われてもピンと来なかった。きっと、こう言う物なのだと想像し、そう言われれば、焼き林檎の風味がするわいと勝手なコメントを吐いて、可也に満足したものだ。木箱に入っていて、藁屑みたいな物が詰めてあった。高級感ばっちりで、其れに相応しい、リッチでメローな酒だった。当時は、シェリーすら未体験で、オロロソなんて言われても、きっと分からなかったろう。なので、此れがシングルモルトなのだと早合点した。其れから、時は流れ、、、。 
 
近年、我が家にマッカランが登場する機会が激減した。そう、ファインオークが出た頃からだ。え”!?シェリー樽じゃあ無いの?がっかりだった。また、ゴールデンプロミスを辞めた。ひょえ~!?爾来、僕にとっては、どうでもいいモルトになった。落ちぶれたもんだ、、、と、嘆息し。 
 
さて、1964!当たり前だが、古のマッカランだ!ドライ・オロロソの結晶!シェリー樽熟成のモルトが好きなので、やはり、この年代のマッカランが僕のリファレンスとなる! 
 
さて、この年代の25年物は、ほどよく効いたスモーキー・フレーヴァーと豊かなコクが素晴らしい。 
 
最初に手に入れたのは1966年で、爾来、ウィスキーにヴィンテージが在る事を知って、1964年を探した。 
 
今では、此れまた補充の利かない高額商品になってしまった(でも、少なからず買うのだが:笑) 
 
。 
 
 
■マッカラン1964(18年)43%、750ml 
 
此れまた、10万円オーバーの価格を付けて流通していますね。 
 
マッカランは、スタンダードな12年と、ヴィンテージ入りの18年が、我がホームバーの定番でした。 
 
美味いなあ、、、素朴な感想でしたね(笑) 
 
1990年代後期、ゴードン&マクファイル社の詰めた『グレン・フレイザー1956年(49.9度、750ml)Glen Fraser、Strathnairn Whisky Ltd』に感涙していた僕は、此れが実はマッカラン説が浮上して、さもありなんと嘆息した。 
 
その頃、イタリア向けのボトリングだった1970年代蒸留のマッカランを垂直試飲する機会を得て、その幾つかを買い求めた。 
 
当時は、1960年代に18年物がボトリングされているとは露知らず、凄いなあと、ただただ感心していた。 
 
そして、偶然1966の25年物に出会い、それなら1964も在る筈だと言う勝手な思い込みから、探索を開始した。 
 
果たして、在った! 
 
今では、是も、幻のボトルになろうとしている。 
 
今のうちにゲットか? 
 
でもなあ、、、。 
 
他にもっと、リーズナブルなボトルが沢山在るからなあ、、、。 
 
昔と違って、、、。 
 
ええ、甘露ですよ!間違いなく! 
 
バーで見かけたら、店主と相談してください、、、一杯、幾らって! 
 
 
 
ですねえ! 
 
 
どうしてこんなに美味いのか? 
 
ウィスキーは原則、瓶熟成はしない。 
 
なので、造りが違うのだ! 
 
 
まあ、大量生産に走ると、コスト意識に拘泥するとこうなる。 
 
そんな、分かりやすい例が、ザ・マッカランだったりするのです。 
 
合掌! 
 
ヾ(@°▽°@)ノ
 
 
おまけ
 
 
僕は、N社のエンジニアからキャリアをスタートした!
 
その会社には、同銀行系列の倶楽部が三田に在って、其処にパシリとして登用された僕は、上司の『マッカランってブランデーじゃなかったの?』って台詞に切れた!
 
こいつに着いていっても駄目だ!
 
其れから僅か数ヶ月で、僕はN社を依願退職。
 
ライバルだったI社に移籍した、、、が、此処も1年で退職。
 
爾来、コンサルタントとして生計を立てる元となるN総研に入社した!
 
( ´艸`)
 

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