昨年最後の台湾からひと月も経っていませんが、
今年最初の台湾出張中です。
さて、昨年最後のブログで、
Martiniqueラムの古酒と思ったウィスキーに2本も出会ったと書きましたが、
今回はそのボトルを紹介したいと思います。
まずは、Littlemilのフラゴン、1950年蒸留の30年熟成ですね。
Littlemill 30yo 1950-81 53.5% 750cl Flagon
まず飲む前の香りの良さ。
そして一口飲んで、赤い果実がサーッと広がる。
第一印象は古いmartiniqueのラム。
それから紙やケミカルな粉っぽさが来るが、
マイナスではなく楽しい感触を口内に与える。
シトラス、チェリー、草感。
素晴らしい香りがキューンと立って、
風味が口一杯に広がった後、鼻に抜けてこれまた素晴らしいです。
口に含んで、ピーンと脳裏に「Martiniqueの古いの?」と浮かんだくらいに、
明確に第一印象としてきました。
Whiskyfun.comでもSergeさんが、同ボトルのNoseの項で、
"Or even old agricole from Martinique?"と触れています。
さて次は、Cameronbridgeのこちらも1950年代蒸留の30年熟成です。
Cameronbridge 30yo 1954-85 46% Cd dumpy white-Label
樽木。熟成感。梅。チェリー。
オールドのマルティニークラムを思わせる。
ピートを感じるのは樽木の味がそう思わせている?
ホワイトチョコ。
ジュワっと染み込む樽木と果実が素晴らしい。
香りが口内から鼻抜けまで、ブヮーっと広がる。
残り香までそれが長く続いて、好ましい。
とても良いです。
古酒感アリアリながら、弱さなく、
複雑な味わいがありながら、荒い押し無く。
LowlandやGrainという骨太なボディではないウィスキーで、
1950年代前半の蒸留、30年の熟成。
そこに、シェリーもしくはそれを想起させる樽感が加わって、
さらに瓶熟を経ると、
こういう味になりやすいんでしょうかね。
私はMartiniqueの古いラムは好きですから、
これらのボトルも当然とてもいいと思いました。
では、ごきげんよう。
#Littlemill #Cameronbridge