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ロッホサイド1981 8種類飲み比べ -総評

月曜からの3日間で、ロッホサイド1981のテイスティング記事を書きました。
いや~~、楽しいですが疲れますね(^_^;)

ロッホサイド1981といえば、やはり個人的にはブラッカダーのロウカスクが
真っ先に思い浮かび、続いて幸運にも飲むことができたThosopの手書きラベル。
そして、昨年のエージェンシーのいくつかのボトルを思い出します。

そのためか、爽やかな植物感やジューシーなフルーティーさの他に、
最近では、鮮やかで華やかな風味が、良く記憶に残っているような気がします。

順位の決定方法

さて、今年に入って国内でリリースされたものを8種類比較して。
簡単ですが、個人的に気に入ったボトルを発表したいと思います。

順位については、あらかじめエクセルで表を作成し、
【香り】・【味】・【フィニッシュ】について、それぞれ評価をつけていきました。

ちょっと分かりにくいんですけど(汗)
オレンジ色が実際にテイスティングしての評価です。
グレーは、テイスティングした評価の裏になりますから、
自動で数値が出るように設定してあります。

・・・何のことか文章ではわからないですよね(笑)
一部、画像を拡大します。

対象となるモルトは、左側・縦列のもの。
それに対する比較対象は、上の横列です。

例えば、信濃屋ラベルに対して、横列のドリス、BBR・・・を順番に比較します。
このとき、一気に【香り】・【味】・【フィニッシュ】を比較するのではなく、
まずは【香り】から、続いて【味】・・・というふうに分けて評価しました。
飲んじゃうと、味やフィニッシュに引っ張られてしまいますからね。

信濃屋ラベルとドリスを比較して、信濃屋ラベルが香りが良ければ「1」。
同じように、信濃屋ラベルとBBRでは、BBRの方が香りが良いので「0」。
これをオレンジの欄に記入していきます。

グレーの欄は、ちょうどその反対。
つまり、対象がドリスの場合は、既に信濃屋ラベルとは比較しているので、
ちょうど逆の評価となるわけですね。
この場合、ドリスは信濃屋ラベルに対して、香りの評価は「0」です。

5段階や10段階での評価方法も考えましたが、「単にどちらが好みか」なので、
「1」と「0」の2つで評価しました。
数字に深い意味はなくて、単にエクセルだと便利だからです(笑)

このようにして、各ボトルの【香り】・【味】・【フィニッシュ】の合計を算出。
最後にトータルの点数を出して、総合順位を決めました。
同点の場合は、その2つの比較で優位だった方を載せていますが、
総合順位では、同点は併記しています。

あ、ちなみに。
いつもこんなことしてるワケではありません(笑)
っていうか、初めてやりました(爆)

それぞれの順位

※TWA=エージェンシー PD=パーフェクト・ドラム TWE=エクスチェンジ

【香り】 トップ3
 1位 : TWA-フィノ
 2位 : ドリス
 3位 : 信濃屋

2位で、ドリスとTWA-PDが同点。
両者の比較では、ドリスに軍配を上げました。
僅差でBBRがあって、信濃屋ラベルと比較するとBBRの方が高得点。
ですが、トータルの得点で信濃屋ラベルが3位になりました。

【味】 トップ3
 1位 : ドリス
 2位 : TWA-PD
 3位 : 信濃屋

2位でTWAのPDとフィノが同点だったので、両者を比較してPDに。
さらに、信濃屋ラベルも僅差でしたが、PD→信濃屋→フィノの順だったので
3位に信濃屋ラベルを挙げました。この辺はとても面白く、実に微妙。
気分によって、いくらでも変わりそうですが・・・(汗)

【フィニッシュ】 トップ3
 1位 : TWE
 2位 : BBR
 3位 : ドリス

やはり、フィニッシュの伸びはシェリー系が強いですね。
特にエクスチェンジの濃い伸びやかなフィニッシュは圧倒的。
続いて、リフィルシェリーのBBR。バランスの良さが目立ったかと思います。
3位のドリスと信濃屋ラベルが僅差。バーボン系は比較すると弱いですかね。

【総合】 トップ3
 1位 : ドリス
 2位 : TWA-フィノ
 3位 : 信濃屋、TWA-PD

総合評価は、【香り】・【味】・【フィニッシュ】の全てにランクインしたドリス。
続いて、【香り】が高得点で、【味】が4位だったTWAのフィノ。
両者は、特に【香り】と【味】の得点が高かったです。
【フィニッシュ】の得点が1点差だったので、僅差ですね。

信濃屋ラベルとTWA-PDは同点3位。
信濃屋ラベルは、バランス良くて僅かに【フィニッシュ】に伸びがあり、
【香り】と【味】の前半優勢でスッキリとした【フィニッシュ】のTWA-PD。
バーボン対決となりましたが、時間を置いて試してみたいところです。

こうして見ると、オロロソやシェリー系が、あまりランクインしてないですね。
やはり、メロンやリンゴ、ジューシーで爽やかなフルーツ路線が好みみたい(笑)
でも、TWEの圧倒的な長い余韻は素晴らしいと思います。

さて、今回の8種類のなかで個性派なものも挙げてみます。

【個性派】
 1位 : TWE
 2位 : チール・ナン・ノク
 3位 : 信濃屋

8種類のなかで、最も濃く、懐古的なシェリー系のTWEが1位。
個別のテイスティングでは、埃っぽさのある香味が特徴的でした。
また、フィニッシュの滑らかで円熟味のある伸びと甘渋さが印象的でした。

チルナンは・・・個人的に、最も平坦で他のとは別枠で考えた方が良い気が。
終始、爽やか&軽やかでジューシーなフルーツ感が印象的。
しばらく時間を置くと、ベタっとしたドライ感が出てきます。

信濃屋ラベルは、8種類のなかでは一番クリーミーな風味がありました。
ややワクシー寄りなのが印象的で、しっとりとした雰囲気でした。
味わい~フィニッシュにかけてのバランスが良く、個性的という意味では3位。


というわけで。
少し長くなりましたが、ロッホサイド1981の8種類飲み比べは、
以上のような結果になりました。
もちろん個人の好みにもよりますし、抜栓~最大1時間ほどの感想ですので、
これからドンドン変化していくでしょうね。
そちらも楽しみです♪

さて、皆様の感想はどうでしたか?

#ロッホサイド #ハイランド

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