新刊『世界のベストウイスキー』が発売されています。
皆様、もう買いましたか?
僕の方にも、昨日届きました♪
スコットランドと日本のシングルモルトはもちろん、ブレンデッド、バーボン、
そして世界中のウイスキーから、750種類を選んで掲載されています。
選ばれたウイスキーは、特にマニアックで希少価値のあるものではなく、
スタンダードなものを多く載せていますので、初心者にも分かりやすい内容。
また、その1つ1つに簡潔で明快なテイスティングコメントが書かれており、
僕のように、ブログでテイスティングコメントを書いている人にとっても、
「おっ、こういう表現もあるのか、分かりやすいな」と思える点も多いです。
また、こういった書籍では必ずと言って良いほど、冒頭にウイスキー概論が
書かれていますが、本書もそれをしっかり踏襲しています。
ただ、特筆する点として、テイスティング方法とフレーバーのカテゴリーが
非常に分かりやすくまとめられています。
さらに、単なるテイスティング集ではなく、ウイスキーベースのカクテルも
写真だけでなく巻末にレシピを紹介しているのも他にはないところですね。
途中には「蒸留所のプロファイル」として世界中から33の蒸留所を紹介。
日本からは、秩父、山崎、余市が紹介されています。
また、「ディスティラーのプロファイル」では、バランタインやエドリントン等の
ディスティラーも紹介されています。コンパス・ボックスも載ってましたよ。
5大ウイスキー以外の、ヨーロッパの蒸留所なども載っています。
スウェーデンのマクミラ蒸留所やオーストラリアのラーク蒸留所など、
なかなか目にする機会のないウイスキーも豊富な写真で紹介されています。
本書を開いてみて、最初に感じたのが圧倒的な写真の豊富さ。
ボトル写真はもちろん、蒸留所の風景、携わる人々、イメージショットなど、
単なる解説書ではなく、眺めても楽しいポートフォリオになっています。
また、いかにも原書が洋書らしいレイアウトなんですよね。
例えば紹介しているボトルのラインに沿って、説明文が書かれていたり、
大きめのカットで文章の背景に写真が配されていたり、とても綺麗です。
こういうのは和書ではあまり見られないので新鮮に感じました。
もう1つ。
訳書にありがちな、ちょっと違和感のある日本語文法ではなく、
とても丁寧に訳されている印象を受けました。かなり読みやすいです。
いかにも専門書という雰囲気ではなく、テイスティングコメントを交えながら
色んな角度からウイスキーを楽しもうという雰囲気が随所に感じられ、
「読むウイスキーのエンターテインメント」のように感じました。
こういう楽しくなれる本、好きです♪
世界のベストウイスキー
ドミニク・ロスクロウ 橋口 孝司 |
【公式サイト】
http://www.whiskydream.com/theaterindex.html
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