話は、先週の金曜日にさかのぼります。
土曜日に「富士御殿場蒸溜所見学オフ会」を控えていた僕は、2次会でお世話になる地元の各Barへ御挨拶に伺っていました。どのBarのマスターもご快諾されたことに御礼を申し上げつつ、翌日の話などをしておりました。
そんな中、日帰り組1軒目、宿泊組2軒目にあたるBar Yにて。
自然と、どういった顔ぶれなのかの話になりまして、東西から足しげくBar通いをしている猛者達が来ると、皆様に内緒でハードルを上げちゃっていました(ごめんね♪)
実は、マスターが密かに張り切っていたご様子でして(笑)
何か面白いものを出せれば・・・と、思案されていたようです。
で、僕がふと思ったことを話してみました。
僕:「そういえば、この前上京したときに会った方も来るんですけど
その方、今までに2500種類ほど飲んでるらしんです」
マ:「へー、それは凄い!じゃあウチで飲むもの無いんじゃないですか?」
僕:「いや~、僕もそう思っちゃてたりするんですけど・・・」
マ:「でも、せっかく来ていただくのだから喜んでほしいですよね」
僕:「ええ・・・何かありますか?」
マ:「う~ん・・・ちょっと考えてみましょう」
というわけで、他のお客さんを接客しつつ、棚をゴソゴソやりはじめました。
僕もワクワクしながら見守ることに。
しばらくして・・・。
マ:「こういうの、どうでしょうね?」
僕:「??・・・何デスカ、コレ?」
マ:「いや、数年前にフランス行ったときにメゾンで買ってきたんですけど、
当時はユーロ凄くって、なかなかボトルが買えなかったんです。」
僕:「あ~そういえば、ちょっと前までそうでしたよね(笑)」
マ:「ええ。で、これなら飲まれたこと無いんじゃないかと。」
僕:「なるほど!面白そうですね!じゃ、まずは僕が・・・♪」
マ:「あはは、じゃあ開けてみましょう!」
というわけで。
作戦会議だか何だかわからない感じで「対とりブロ作戦(仮)」成立♪
もちろん、まずは僕が味見をしなくては(苦しい言い訳?)
それが、このクライヌリッシュというわけです。
前置き長くてスイマセン。
クライヌリッシュ
1995 10年
Eilan Gillan
Leopold Gourmel
蒸溜年:1995年11月
瓶詰年:2006年9月
アメリカン・オーク
46%
コニャックで有名なLeopold Gourmel(レオポルト・グルメル)。
同社のシングルモルト・シリーズ「Eilan Gillan」からの1本です。
マスターによると、他にもマッカラン、ボウモアを見たとのこと。
さらに、クライヌリッシュだけで複数あったらしいのですが、予算面の都合もあって、買ったのはこの1本のみだったとのことでした。後でウェブで調べてみると、結構いろんな銘柄をリリースしている様子。
・・・って、アレ?
最近リリースのボトル、デザインは似ているのですが、ちょうど本ボトルの碧色の部分がオレンジになってます。それ、どっかで見たことあるな・・・。
というわけで、ファイルを調べてみたらボウモアが1本。
ま、これは別の機会にしましょう。
【色】
非常に薄く白ワインのような色。クリア。
【香り】
クリーンで若草系の素晴らしい香り。
やや乾燥した干し草、シリアルのような香りを感じつつシロップ。
薄くパイナップルの缶詰のようで、柔らかな甘酸っぱい刺激も。
レモングラス、煎ったピーナッツの香ばしさ。
時間を置いて洋ナシのような豊かな香り。
【味わい】
ほんの僅かにオイリーな気もしますが、全体的にサラッとしてます。
口に含んですぐに豊かでフレッシュなフルーツ感。
香りからの予想を超えた熟成感があります。
完熟パイナップル、オレンジ・マーマレード、レモン・シャーベット。
抜栓直後ですが、ワクシー感も無くフレッシュでクリーン。
僅かに植物系の青っぽい甘苦さが舌に残ります。
【フィニッシュ】
柔らかで刺激少なめ。非常に伸びやかな余韻。
やはり若草のニュアンスを残しつつ、梨、レモン。
これは素敵なクライヌリッシュですね♪
1杯目にバッチリ!テンション上がりそうです(実際上がったし)
ここまでクリーンな若草系のクライヌリッシュは、ほぼ経験無いか、すごく久しぶりな気がします。もちろん上品で端正。
さて、土曜日。
ちょっとドキドキしながら、きゃず3様に出してみました。
「ん?・・・何これ?」
「対とりブロ作戦」ミッション・コンプリート!!
(僕がじゃなくて、Bar Yのマスターがね♪)
もちろん、他の方にも飲んでいただきましたよ~!
皆様、いかがだったでしょうか?
実は、もう1本用意してたんですが、そちらは何と前日に飲みたいと話してらっしゃったとのこと。そのボトルは既にアップされていますよ。
とりあえず『とりあえずブローラで』を読んでくださいね♪
#クライヌリッシュ #ハイランド