以前のシグナトリー・ヴィンテージのスプリングバンク。
もう、このボトルも懐かしいな~といった印象でしょうか。
ネットショップなどを探すと、まだ手に入るようですが、僕が良く見かけたのは6~7年くらい前までかもしれません。
それから徐々に見かけなくなって、ここ3年くらいだと2~3本くらいかも。
こういうのは地域差もあるので一概に言えませんケド。
このシグナトリーのボトル、個人的な印象は濃密シェリー風味。
ただ、不思議とゴム感が少ない(多少はあるけど)気がします。
今回ご紹介するスプリングバンクも、華やかなシェリーの風味が強いものでした。
1969 30年
シグナトリー・ヴィンテージ
蒸留年:1969年
瓶詰年:2000年
50%
【色】
鮮やかな赤褐色。
【香り】
鼻を近づける前から香りが一気に広がってきます。
オレンジ、クランベリー、僅かにビターチョコまたはカカオ。
軽く立ち昇るスモーク、麦のザラッとした香り、アセロラ。
塩気のあるアルコール感とベリー系の甘い香りが、フルーティーな甘酸っぱさへ。
サワークリームのニュアンス、若いイチゴ。
【味わい】
ピリっと軽い刺激を感じ、華やかで固めの口当たり。
やや金属的な質感のあるアルコールの風味。
上あごに引っかかるようなスモークと麦のイガイガ感。
舌先にジンジャーっぽい刺激、ジュワッとベリー系の風味が溢れます。
ラブポーン(ムギムギ)っぽい甘さ、イチジク、ブドウの皮の渋み。
乾いた枯葉、厚みはあるがスッキリとした風味のシェリー。
アプリコット、ザクロ、遅れてザラメ。
【フィニッシュ】
喉を通るときは、それほど強い刺激を感じませんが、
通った後に強い刺激が鼻奥まで一気に反り返ってきます。
ベリー系のフルーティーさ、キャラメルっぽさが長く穏やかな余韻。
華やかで、厚みのある風味、鮮やかなフルーティーさもあって、シェリーの強い風味に覆われていますが、それだけではない味わいを奥に感じ、やや複雑な味わいだと感じました。
個人的には、麦の風味が強く、端整で素朴な味わいのスプリングバンクが好きで、濃いシェリーの風味は苦手だったりするんですが、この1杯はかなり美味かったです♪
#スプリングバンク #キャンベルタウン