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クライヌリッシュ 1982 15年 DC

スコッチモルト販売の「ディスティラリー・コレクション」より。
「クライヌリッシュ 1982」です。
ボトリングは、グラスゴーのロンバード社によるもの。
「ディスティラリー・コレクション」シリーズがリリースされたときの、最初のラベルです。
このモノクロームなラベルの次に、茶色の円のなかに蒸留所名を記載してあるラベルになり、今は・・・随分と派手になりましたよね(笑)

で、このクライヌリッシュには思い入れが少しだけあります。
「え? クライヌリッシュって、こんなに美味しかったっけ?」
と感じるくらい非常に美味しかった1杯。
僕のなかで、クライヌリッシュのイメージが変わって、好きなモルトの1つになった、大げさに言うと「転換点」になったボトルなんです。

もう随分と前のボトルですが、思い出のあるボトルですので紹介したいと思います。

クライヌリッシュ
1982 15年
ディスティラリー・コレクション

蒸留年:1982年
瓶詰年:1997年
50%

ボトルには1997ボトリングとありますが、実際に僕が飲んだのは2005年頃。
97年当時は、ウイスキーの味なんて知らない大学生でしたから(笑)

このクライヌリッシュに出会うまでは、のっぺりと蜜蝋のような甘さしか無いと思っていたんです。で、コレを飲んでみてビックリ!こんなにフルーティーな味わいがあるのかと驚いたことを良く覚えています♪

【色】
鮮やかでハッキリとしたハニーゴールド。
輝くような小麦色、やや薄めの金色。

【香り】
非常に華やかなのが強く印象に残ります。
最初は少し控えめに香る程度でしたが、徐々にフレッシュで華やかな香りが広がっていきます。
レモンやグレープフルーツのような香り、バナナ、バニラ、蜂蜜のようでも。
複雑な香りはクライヌリッシュらしいですが、全体的に華やかでフルーティな甘い香りで統一されています。

【味わい】
飲み口は刺激も少なくスムース。
口の中に、ライチやパイナップルのような甘さが広がります。
最初は軽快すぎるかと思いましたが、この爽やかな甘さにシトラスの香り、ほんの少しハーブの香りが加わって、軽快ながらも跳ねるようなフレッシュさが感じられます。
時間を置いて、塩キャラメル、ビターチョコ。
砂糖に包まれたピーナッツ。

【フィニッシュ】
サトウキビの絞り汁のような甘さ、フルーティーで軽快な余韻。

もう少しで南国系フレーバーに傾きそうな味わい。
いや、しっかりとそのニュアンスは感じたのかもしれません。
このクライヌリッシュを飲むまで、クライヌリッシュにそういうニュアンスを感じたことがなかったので、すっかりこのボトルに惚れてしまい、それと同時に色々なクライヌリッシュを飲むきっかけとなりました。

人から教えてもらって、美味いモノに出会ったときの感動も素晴らしいのですが、自分で自分の嗜好に合ったモノに出会ったときの感動も、素晴らしいですよね!
で、もしかしたら、そういう出会いの方が、より記憶に残るなぁ・・・と思います。

そんな自分だけの思い出ボトル。皆さんのは何でしょう!?

#クライヌリッシュ #ハイランド

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