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ロングモーン 1966 41年 G&M ケルティックラベル

沖縄のBarにて。

ズラッと並んだモルトたちを目の前にして、「さ~て、何を飲もうかなぁ~」と思っているところ、スグに目に飛び込んできました。ボトルの上半分だけしか見えませんが、コレを見逃すはずが無いですよね。(スグ分かるラベルだしw)

そういえばコンプリートじゃないものの、ある程度飲んでいるのに、ブログじゃ全然ご紹介してませんでした。この辺のコトは、自分のコトですから、どういう気分で書かなかったのか察しがつきます。

 色んなトコロで紹介されている
  ↓
 話題になっているリアルタイムで飲めなかった
  ↓
 幾つか飲めた頃には、もう旬が去っていた
  ↓
 記事にするタイミングを失った
  ↓
 ま、イイか。そのうちに、ね。

きっと、こんなトコロ(笑)

さて、ケルティックラベルの上半分を見ながら・・・
(ロングモーン以外なら、もっとテンション上がるけど、ま、十中八九ロングモーン。さ~て、どのロングモーンかな~?)と、1人でシニカルながら期待を持っていました。たぶんクライヌリッシュなら、テンション2倍以上になったかも(笑)。いやロングモーンで全然OKなんですけど・・・。

で、目の前に置いていただいたボトルが'66だったワケです♪
(お~しっ!!)と心のなかでガッツポーズ。
もう、この段階で、"飲んだこと無いボトルを探す"という目的を忘れていました。
だって美味いんですもん、しょうがないですよね☆

ロングモーン
1966 41年
ゴードン&マクファイル
ケルティックラベル

蒸留年:1966年
瓶詰年:2008年
ファーストフィル・シェリー樽 43.8度

【色】
ワインレッドを足した濃い琥珀色。

【香り】
鼻を近づける前から、グラスから溢れるような完熟プラム、グレープジュース・・・というか若々しい酸味を伴ったワインのようです。そして中間に感じる南国フルーツ感が若いマンゴーっぽい。
その奥に、焦がした砂糖とキャラメルソース。
突き上げるような香りや、鼻の奥で感じる香りが複雑に現れるのではなくて、ゆっくりと滑らかに直線的な香り。時間が経つほどにベリー系のジャムと僅かにミルクココア。

【味わい】
口当たりはトロトロと滑らかな粘性を感じますがオイリーではないです。
すぐにシェリーの甘さ、完熟プラム、グレープフルーツの酸味。
完熟した白桃の種に近い果肉の渋さ。
それらに上から被さってくる微量のワックス感を伴った革のような風味。
でも決してエグさを感じずに、終始優しく滑らかでメロウ。
荒々しさやトゲトゲしい刺激は一切感じられません。
遅れてミルクセーキのような甘さ、ほんのりミルクチョコ、イチゴジャム。

【フィニッシュ】
しっかりとした厚みがあり、枯れた樹皮感。遠くの焚き火。
奥の方から再び南国フルーツ感が戻ってくることで、最後に爽やかで滑らかな甘さを感じます。力強さはなく、やや平坦な余韻。

何なんでしょう・・・上手く表現できないのが非常にもどかしいのですが、クタッとした感じがイイんですよね。41年熟成。何の想像も無しに、単に「おぉ~っ!」と思ってしまいますが、よくよく考えると、41年って、やっぱり長いです。僕よりずっと年上なんだもんな~。

調べてみると、ビートルズ来日は1966年6月29日だそう。
その2日前に蒸留されたロングモーン。
それから2008年まで、樽の中で熟成されていたんですよね。

世界が目まぐるしく変化していくなかで、41年間、変わらず1つの場所にあり続け、静かに静かに熟成されていったロングモーン・・・な~んて考えながら味わうのもイイかもしれませんね♪

#ロングモーン #スペイサイド

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