MENU

インヴァーリーヴン 1990 G&M

本当は、ローランドの無機質で工業的な印象が、どうも好みでは無かったんです。
何と言うか、そっけなくて温かみが無いというか(笑)
酒として非常にクリーンで端正なモノが多いから、いかにも「ザ・アルコール!」な雰囲気で、味わうための"お酒を愉しむ"というより、"アルコールを摂取する"的な感覚になっちゃうんですよね。僕の場合。

あ、スイマセン。
そんな事を始めから書いといてリトルミルは好きです。
(ローズバンクは別格ね)

で、コチラのインヴァーリーヴンです。
バランタインがあるダンバートンのリーブン川沿いにある、バランタインの原酒として使われたモルトの1つで、1991年以降稼働しておらず、オフィシャル・リリースもない比較的希少な蒸留所として知られていますよね。

もちろん工業的な味わいを前提としたうえで、かなり美味かったのでご紹介♪

インヴァーリーヴン
1990 G&M

細かい事なんですが、インバーリーブンと表記してもイイんですけど、綴りからすると"ブ"ではなくて"ヴ"ですよね。・・・いや、どっちでもイイんですが。

【色】
薄くクリアなイエロー・ゴールド。

【香り】
スッキリと精錬されたシャープな香り。
ライムのような柑橘系のフレッシュさ、植物的。
消しゴム。それほど強くない有機溶剤系の香り。
ただし、イヤミは全く感じられず。

【味わい】
始めは拍子抜けするほどアッサリとしていましたが、徐々に滑らかで、ややオイリーな一面が感じられてきます。強くハーブ、ミント葉の風味を感じ、シャープな味わい。
プラスチック的な硬質感。僅かにビスケット。
レモネード、時折かすかにナッティー。
恐らくミントの風味に引っ張られて、舌に清涼感のある冷たさ。

【フィニッシュ】
ミント葉の風味が鼻の奥に残ります。舌と喉にシャープな刺激。

スッキリとして単調な印象を持ったので、個人的に表現するのが難しかったです。
最初は「ミント的、そのままずっとミント的」みたいな(笑)

うん、でも全然キライじゃないです。
むしろ、このクリーンな味わいは好み♪
奥に何が隠れているのか、それを僕は拾うことができるのか。
そんな愉しみも感じさせてくれる1杯になりました!!

#インヴァーリーヴン #ローランド

この記事を書いた人