1935年に最初の「ロイヤル」を冠する蒸留所になったことすら知りませんでした。
つい最近まで。いや調べたことはあったけど忘れていたのでしょうか。
いずれにせよ探究心が足りませんね。
ま、目の前のモルトが美味ければ、それで大満足、というのが基本スタイルなので、
今に始まったことでは無いんですけど。
知識は二の次ってことで味の探究に邁進する日々。
・・・という素敵な(?)言い訳を思いつきました(笑)
90年代後半のキングスバリーのボトリング。
UD時代のブラックラってコトですね。
ロゴやフォントにレトロ・モダンな雰囲気を感じるのは僕だけ?
1979 18年
キングスバリー
蒸留年:1979年1月
瓶詰年:1997年
オーク・ホッグスヘッド
カスクNo.5287 62.8%
このブラックラ、シャープでドライな印象もあるのに、同時に深い甘さもあり、
2つの顔を持つ面白いモルトだと感じましたよ。
【色】
紅茶のように透き通る琥珀色。鮮やかなオレンジ・ゴールドですね。
【香り】
骨太でシャープな印象を強く感じます。
鼻を近づける前からフワッと立ち昇る、僅かなゴム感を伴ったシェリー。
続いてバナナ、梨、完熟した桃、豊潤なフルーツ香に満たされます。
奥にアーモンドの香ばしさとミルクチョコ。
総じてズッシリとした重さよりは、バネのような伸びやかな印象。
【味わい】
シャープでピリッとした刺激を感じつつも、ベタっと貼りつくよう。
薄いジンジャーとバターキャンディ。
桃の種の周囲のような渋みと酸味、もしくは若いブドウ。
古い樹木、森林に感じる深い香り。
メープルシロップをたっぷりかけたパンケーキ。
これは濃厚な甘さの奥に、豊かな穀物の風味。
薄いピート感が力強い印象を与えています。
【フィニッシュ】
キレがありシャープな余韻。意外なほどにサッパリしています。
オレンジチョコ、バニラ、口中に僅かな苦み。
後から現れる穀物感が、最初のシャープさと全体の甘さを上手く調和させているのでしょうか。2つの違った顔があるのに、非常にバランスの良さを感じました。
さらに若々しさも。
シャープさに比重を置くのか、それとも濃い甘さか。
人によって捉えるところは違うと思いますが、どっちの感想を持つか悩ましいトコロ。
複雑な味わいですね。飲む日によって印象が変わるかもしれません。
そこがすごく楽しいなぁ~、と感じるブラックラでした。
僕の感想は、いつもの如く「美味かったー!!」なんですけどね~♪
#ロイヤル・ブラックラ #ハイランド