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グレングラント 1972 32年 ジョン・ミルロイ

シングルモルトの重鎮とも言われるジョン・ミルロイ氏のセレクトによる
「JOHN MILROY SELECTION」
そのシリーズの中から、今回ご紹介するのは「グレングラント32年」。
現行のリリースは35年ですが、蒸留年はどちらも1972年。
ボトリングは2004年になります。

何と言っても印象的なのが、圧倒的なシェリーの風味!
そして、ずっと残る濃い甘さ。
これは好みが大きく分かれる所ではないでしょうか?

グレングラント
1972 32年
ジョン・ミルロイ


上の写真を見ても分かるように、非常に濃い赤です。
最近、どうもシェリーの強いシングルモルトを飲んでいるような気がしますが、飲んだものを順番に眺めてみると、どうもそうでは無い様子。
たぶん、インパクトが強いんでしょうね。味がはっきりしていますし。

【色】
クランベリー・ジュースのように鮮やかで深い赤。

【香り】
ツンと鼻にくるような柑橘系の香りと、アプリコットや干しブドウなどのドライフルーツが一気に広がってきます。少し爽やかな酸味のような香りも。

【味わい】
飲み口は、スムースかつクリーミー。
シロップのような甘さ…と言いたいところですが、これはもっと濃い甘さ。
純度の高い黒砂糖を食べたときの、まとわりつくような甘さを感じます。
ゆっくりと柔らかさが増していき、徐々に甘さの奥にナッツ系の風味が出てきます。ゴム臭が少ないおかげで、全体的にまろやかな印象で、舌が慣れてくるとジューシーさを感じますね。

【フィニッシュ】
非常に長い余韻。
ザラメのような甘さとカシスのような香りが、口中から鼻の奥に残ります。

残念ながら、現行の35年が無かったので、飲み比べができませんでした。
カスクなのですが、刺激よりも甘さの方が際立つモルトで、ブランデーのような上品な印象を持ちます。
個人的には、最後の1杯ではなく、これの次にもう少しドライなものを飲んで丁度良いくらいだと思います。

そういえば、「JOHN MILROY」のグレングラントは22年もありますね。
こちらは、ややドライで軽やかなスモーク香も感じられ、力強い印象でした。
22年・32年・35年と飲み比べるのも面白いと思います。

#グレングラント #スペイサイド

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