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カリラ 1995 12年 BBR

個人的に一番好きなアイラ・モルトは「ラガヴーリン」。
そしてニ番目が、この「カリラ」です。
(あ、ラガヴーリンは全モルトでも、かなり上位に入るくらい好きです)

今回ご紹介するのは、ベリー・ブラザーズ&ラッド(以下BBR)社のカリラです。
なんでもウィスク・イー社のオリジナル、というかウィスク・イー社のためにボトリングされたのだとか。
その辺は、あまり興味は無かったりするんですが(笑)

シェリー樽のカリラ…ということで、その味わいは、まさに「シェリー」と「カリラ」の2本柱。
際立つ2つの個性が激しくぶつかっています!

カリラ 1995 12年 BBR





【色】
鮮やかで透明な琥珀色。非常に薄い金色の中にオレンジ色といった感じです。

【香り】
柔らかな甘さの中にアルコール香、ナッツのような香り、ピート香、若い木香を感じます。
思っていた以上にフルーティなみずみずしさ、梨のような感覚に近いですね。
スモーク香よりも消毒液のような薬品系の香りを淡く感じながら、生キャラメル、塩っぽさ、はちみつレモンに近い香りが広がります。シェリー樽の割には爽やか。

【味わい】
飲み口は、軽やかでオイリーさは無いのですが、口に入れてすぐに火花のように弾ける辛さが感じられます。スモーク香がフワッと口中に広がり、続いてレモン味のキャンディ、ヨーグルト、バニラ。
喉に強い刺激を感じるため、最初は少し飲みにくい印象でしたが、ドライフルーツやキャラメル、アプリコットと蜂蜜のような甘さが徐々に舌の上に広がってきます。
バニラ・アイスにイチゴのシロップをかけたような味わいと子供用の甘い風邪薬。

【フィニッシュ】
爽やかで軽やか。
アプリコットのドライフルーツを感じつつ、塩辛さが舌の奥に残ります。

シェリー樽由来の甘さとカリラらしさ、両方の個性が際立っています。
ただ、カリラの強烈な個性によって、シェリー樽のエグみに近い濃い甘さが控えめになっている点が、このモルトの特徴として挙げられるかと。
強烈な2つの個性が激しくぶつかりながらも、決して分離すること無く、実は共存していた…。
それが飲み終わった時の僕の感想でした。

面白さと飲みごたえを味わえる1杯です♪

#カリラ #アイラ

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