ザ・ダルリアダ・ウイスキー社の「ザ・モダンマスターズ・オブ・スコットランド」シリーズより、「ロングモーン1976」です。
今回も、かなり派手なラベルでのご登場。
これは…何の絵でしょうね。非常に抽象的な絵画です。
味わいは、ロングモーンらしい豊かな樽香とフルーティーな味わい。
ワンポイントとして感じられる爽やかさ。
ロングモーンって、総じて美味い印象ですが、これは期待以上でした。
蒸留年 : 1976年
瓶詰数 : 178本
ホッグスヘッド シングルカスク
ラベルの絵画について調べてみました。
ブルース・マックリーン氏の作品で、“Wish you were here (Phew What a Scorcher)” というタイトルだそうです。なかなか意味深なタイトルですね。
こういうのを事前に知っていると、また違った味わいを感じるのかも…。
【色】
黄色がかった金色。やや銅などの金属を連想させる色合いです。
【香り】
ジューシーな柑橘系を先頭に、ブドウ、フルーツケーキを感じます。
柑橘系の香りは、レモンの酸味、ライムとグレープフルーツの青臭さを伴うフレッシュさ、ブドウはマスカットでしょうか。アルコール香も強い気がします。だからでしょうか、ややイガイガとした感じも。
続いてバニラアイスにキャラメル、枯れた樹皮がバランス良く重みを感じさせてくれます。
やや草や葉のような香りも。
【味わい】
飲み口は、スムースで柔らか、すぐに適度な木香、続いてフレッシュなフルーティーさ。
梨やメロン、マスカットのようなフルーティーな味わいが何層にも折り重なってきます。
徐々に口中に蜂蜜やメープルシロップのような甘さが広がり、穀物香、程よく重い樽香がビターチョコのようで豊かな甘さを感じさせ、蜜漬けのフルーツのような印象。
その後、バニラ、ハーブなどの香りがアクセントになっています。
非常にバランス良く、全体がまとまっていてエレガント。
そう、エレガントという言葉がふさわしいです。
【フィニッシュ】
非常に長く、柔らかな熟成感を喉から鼻にかけて感じることができます。
口中に、ずっと木香によるチョコレートのような甘さが残ると同時に、フルーティーな酸味を舌の上に感じます。
飲んだ瞬間に、「おっ…!!」と言ってしまう美味さでした。
加水すると、華やかになりますが、個人的には加水後はイマイチ…。
バランスの良さが、逆に"普通"の印象になってしまうので、加水せずに飲んだ方が断然美味いです。もうあまり見かけないかもしれないので、見つけたら速攻で飲んでください!!
…っていうか、ロングモーン美味いですよねぇ♪
#ロングモーン #スペイサイド