ウィリアム・マックスウェル社の「SHIELDAIG(シールダイグ)」シリーズ。
主にフランス向けのブランドで、他にも「タリスカー8年」や「カリラ13年」もありますね。
さて、今回ご紹介するのは、眠気も吹き飛ぶビッグ・スモークとソルティーさ、そしてリフィル・シェリー樽が爽やかな奥深さを与えてくれるモルトです。
そして、ズバリこのボトルの銘柄は…
「ラフロイグ」です♪
ラベルに書かれている「Claggain(クラガン)」が最大のヒントとされているみたいですが…
これで分かる方って…スゴくないですか?(笑)
「クラガン」とは、アイラ島にあるクラガン湾(Claggain Bay)に由来しているようです。
…で、ラフロイグと何の関係が??
ラフロイグ蒸留所に近いのでしょうか…。
はい、調べてみました♪
どうやらアイラ島の絶景ポイントのようですね。
地図はコチラです。
>THE ISLAY VISITERS MAP
地図の南部にポート・エレン(エレン港)がありますね。
そこから右に行くと、順番にラフロイグ・ラガヴーリン・アードベッグと続き、さらに道を辿っていくと、「Ardtalla」という地名がありますね。そこに「Claggain R」とあります。
これは「クラガン川(Claggain River)」ですね。
この付近は、アイラ島でも非常に綺麗な海岸だそうで、そこに「クラガン湾」があるようです。
上記のサイトは英語ですが、なかなか面白いページですよ!
う~ん、ラフロイグに近くないですね。
どなたか由来の分かる方、ぜひご教授いただきたいものです。
さて、本題のモルトのお話に移ります
クラガン 8年
シールダイグ
蒸留年 : 1996年
瓶詰年 : 2004年
リフィル・シェリー樽
【色】
鮮やかな小麦色。またはグレープフルーツの皮を連想させる黄色。
【香り】
グラスを鼻に近づける前に、パワフルなスモーク香が溢れるように広がります。
鼻の奥まで突き抜けるよう。正露丸よりは龍角散に近い?もしくは2つの中間。
潮の香りもありますが、これは微量…というよりは、むしろスモーク香に遮られている印象。
慣れてくると、磯、海藻の香り。やがてレモン、グレープフルーツも。
蜂蜜、メープルシロップ、イチゴのような香りはリフィル・シェリーに由来するものでしょうか。
【味わい】
飲み口は、ハッキリとドライ。
シェリー樽に感じられるベタつきは無く、サラッとした口当たりなのは8年という若さから?
上あごから舌の奥まで一気に海岸で焚き火をしたような味わいが広がります。
非常に力強いピートの風味が、ゴリッとした苦味とエグみを与えます。
同時に感じる、イチゴとシロップのような爽やかで奥行きのある甘さ。
これがスモーキーな味わいの反動からか、やや濃い甘さを感じさせます。
加水するとバナナケーキ、イチゴジャムのような風味が表れます。
【フィニッシュ】
長く続くスモーク香と塩っぽさ、喉が焼けるように熱くスパイシーです。
さて、僕が何の銘柄と間違えたのか…。
ズバリ、「ラガヴーリン」。
奥行きのある甘さに騙されてしまいました。
「だって、ビッグ・スモークで、8年なのに奥行きのある甘さがラガヴっぽいし」
↑
言い訳です(笑)。修行が足りませんねぇ~!!
出直してきます…。
#ラフロイグ #アイラ