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ロイヤル・ブラックラ 1979 マーレイ・マクデヴィッド

思った以上にドライ、かつフルーティな味わい。
端正で繊細ながらも、非常にゆったりとした心地よい1杯でした。

こういう端正でスッキリとした味わいは個人的に好きな部類に入ります。
濃い熟成感やクセのあるものも好きなんですが、人によっては「個性が無いな」と感じるくらいの繊細な味わいだと、なぜかヤル気が出ます(笑)

こういった味わいを上手く表現される方って、一体どういう舌の持ち主なんでしょうね。
きっと、モルトに限らず、色んなものを飲食しているんだろうなぁ…なんて。

ロイヤル・ブラックラ 1979 17年
マーレイ・マクデヴィッド

蒸留年 : 1979年
瓶詰年 : 2003年
リフィル・シェリー樽


【色】
明るく、やや濃い金色。小麦、オレンジの皮のようです。

【香り】
まずリッチなシェリー由来の甘さ。レモンとアプリコット、飴のように濃いシロップ香。
桃のような香りと、バニラ、ショートケーキの香りが層を成しています。
レーズン・バターを少しだけ感じ、滑らかなクリーミーさが繊細な印象を与えます。
それらの香りが少し距離を置いているかのように遠くに感じられるほどに淡い香りです。

【味わい】
飲み口は、ほんの少しオイリーですが厭味が無く、滑らか。
口に含むと、思った以上にドライな味わいが舌先を刺激します。
アルコールというよりはジンジャーのような刺激ですね。
ハーブ系のニュアンスと穀物系の味わいを感じ、徐々にレーズンのような淡い渋みを伴った濃い甘さが表れてきますが、やはり何か味わいに壁のような隔たりを感じます。
綿に包まれているような感覚…でしょうか。
もしかしたら、痩せている…のでしょうか。
桃、キウイ、アプリコット、マスカットのようなフルーティさ。

【フィニッシュ】
デリケートなシロップ香、桃の香りが程よく続き、若干の渋みを感じますが、これも厭味無く消えていきます。

非常に表現が難しい1杯でした。
すごく乱暴な表現をすると…
 「スッと飲めて、ちょっと刺激があるけど、クセがないからグイグイ飲めちゃう」
こんな感じです。

飲んだ時に、香りからの印象とは少し違ったドライさがあったのは美味かったです。
抜栓直後なら…もう少し違う印象だったのかもしれませんね。

#ロイヤル・ブラックラ #ハイランド

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