スコッチモルト販売の「ケルティッククロス」シリーズより「ブローラ1981 23年」です。
このケルティッククロス、ノンチルフィルタリング・ノンカラーなのですが、非常に残念なことに度数を調整しているんですよね。風味を損なうことなく飲みやすさを考えてのコトなのでしょうか??
…ま、カスクのテイスティング時には加水しますから、そこは気にしないってことで(笑)
さて、このブローラですが、かなりスッキリとした味わいで、程よい熟成感と柔らかな甘さが何とも魅力的な1杯でした♪
ケルティック・クロス
写真が少し暗めですが、ご容赦ください。
いつもフラッシュを使わないので(それが撮影の条件、というか僕のマナーとして)。
【色】
明るいライト・ゴールド。レモンティーよりももう少し明るめでしょうか。
【香り】
非常にバランスの取れた香りですね。
恐らくシェリー樽に由来するアプリコットと淡いラズベリー。ジャムのような少し"しつこさ"のある甘い香りが鼻の奥に感じられます。その香りに慣れてくると、徐々にシロップ感が強くなり、レモンとパイナップルの爽やかな香りが出てきます。
爽やかさのなかに、ほんの少しの鈍い重たさを感じるのは、先ほどの甘い香りのせいですね。
ちょっと時間を置いて嗅いでみるとオリーブオイルっぽい香りとともに、オレンジチョコ、カシス、缶詰のパイナップルのような香りがします。
総じて柔らか。メロウな気分です。
【味わい】
飲み口は、滑らかで、ほんの少し唇にベタつきを感じますがイヤな感じではないです。
すぐに柑橘系とベリー系、それらに合わせて紅茶葉の淡い渋みがあります。
時折、パイナップルとグァバのミックスジュースのような、フレッシュな南国系の味わいもあるものの、非常に淡く感じられるので、もしかしたら、これは香りを嗅いだ際の印象を引っ張っているのかもしれませんね。
ライトでフレッシュ系の"お香"の煙を感じつつ、アメリカン・チェリーのニュアンス。
【フィニッシュ】
柔らかですがハッキリとした熟成感を感じさせます。
葉と乾いた樹皮、さらにベリー系の長い余韻。
以前ご紹介した「ブローラ1981 24年 シグナトリー・ヴィンテージ・カスク」を、さらに繊細に淡くしたような印象ですが、こちらのブローラがやや南国系のフルーティさを感じます。
あちらはカスクで、こちらは度数の調整がされているから…??
ですが、ある程度、調整されているからこそ個々の味わいがわかるのかなぁ…なんて思ってみましたが、いかがでしょうか?
カスクって樽の個性が残っていますが、アルコールの強い刺激で舌がマヒすることもありますし。
そこを考えると、ノンチル・ノンカラーで度数調整しているのも、悪くないかななんて。
#ブローラ #ハイランド