フランスのボトラーズ、ジャン・ボワイエの「ベスト・カスク・オブ・スコットランド」より。
「キャパドニック1998 9年」です。
スペイサイドらしい華やかでフルーティーですが、それと同時にピリッとドライな味わい。
スモーキーさが華やかさの中にインパクトを与えているように感じます。
同日、同じジャン・ボワイエのボトルを、もう1杯頂いたのですが、その日は他のお客さんが多かったので、写真の撮影は断念。
つい先日、写真を頂きたかったのと、もう1回飲んでみないと分からないなぁ…という想いから、再チャレンジしてきました。
キャパドニック
1998 9年
ジャン・ボワイエ
ベスト・カスク・オブ・スコットランド
ボトラーズのジャン・ボワイエは、フランスでも屈指のボトラーのようで、仏国内ではスプリングバンク、ボウモアの正規輸入代理店とのこと。
そして、このキャパドニックは、シーバス・リーガルの原酒の1つ。
グレン・グラントの第2蒸留所として1898年に操業され、3年後すぐに閉鎖されるものの、1965年に独立した「キャパドニック」という名で復活した、浮き沈みのある銘柄です。
グレン・グラントと、同じ大麦麦芽、仕込み用水、ポットスチルを使っているのに、出来あがったシングルモルトは、まったく異なった味わいのものになっていることでも知られているようです。
確かに…まったく違いますよね(笑)
【色】
薄い紅茶色。
【香り】
洋ナシとアップルパイのような香りがフワッと立ち昇り、続いて豊かな穀物香。
麦茶の袋を開けた時のような香りを少し感じます。
フルーツケーキ、またはバターとシロップをかけたホットケーキのような香り。
香りが軽やかな分、スペイサイドとは思えないようなスモーク香とスパイシーな香りがあるように思います。
【味わい】
飲み口は、非常にスムースで口当たりも軽やか。
舌先にドライな刺激を感じ、すぐに甘い麦汁、バニラ、パイナップルのドライフルーツのような味わいが、口中に広がります。さらに、木の削りカスのような香りも。
オブラートに包まれたピーティさ。これが舌にペタッと貼りつくような印象。
全体的に軽やかで、突き抜けた個性を感じさせませんが、非常に飲みやすいですね。
最初に飲みたい1杯。
【フィニッシュ】
鼻の奥にスモーキーな刺激があり、キレのあるドライな印象を残します。
蜂蜜とレモンの爽やかさが僅かに感じられるような軽い余韻。
一番強く感じたのは、麦汁感と穀物香、ドライな味わいでしょうか。
スモーク香は、淡く感じられる程度でしたが、それでも全体の香りと味わいが控えめなので、ハッキリと感じることができたと思います。
もちろん9年という、若いモルトだったということも頭に置いておくべきですよね。
1回目よりは2回目の方が、より豊かな穀物香を感じると同時に、バターっぽいオイリーさも少しあるのかな?、と感じましたよ♪
#キャパドニック #スペイサイド