フランスのボトラーズ、ジャン・ボワイエの「ベスト・カスク・オブ・スコットランド」より。
「ブナハーブン1997 10年」です。
アイラ島にありながら、ピートを焚かないことで有名なブナハーブン。
ラベルに「VERY SMOKEY」と書かれていて、ブナハーブンのピーテッド版ということになるのでしょうか。それほどピート感を強く感じることはなかったのですが。
ジャン・ボワイエ
ベスト・カスク・オブ・スコットランド
蒸留年 : 1997
瓶詰年 : 2007
「RE-COOPERED HOGSHEAD」と大きく書かれていますが、その右上に斜めに「VERY SMOKY」と書かれています。写真では全く見えないのが申し訳ないです…。
「RE-COOPERED HOGSHEAD」って、どういう意味なんでしょう?
リフィル・ホッグスヘッドと同義で良いのでしょうか??
聞いとけば良かった…(こんなことが良くあります)
【色】
明るいレモン、薄めの金色といったところ。
【香り】
スモーク香と蜂蜜、シナモンのような香りが非常にバランス良く感じられます。
若々しいフレッシュな香り。
わずかに、しっとりとした湿った香りも感じられますね。茹でたピーナッツかな?
樹液のような甘い香りが先行しているからか、スモーキーさは控えめですが、オフィシャル12年と比較すると、その違いはハッキリと感じられます。
深煎りのナッツのような香ばしさ、ハーブ系のニュアンス。
【味わい】
飲み口はドライかつ粉っぽさのある灰のようなスモーク感。
続いてレモン・シャーベット、砂糖漬けのレモン、ソフトクリームのような滑らかさも。
サクッと、しっとりとしたクッキーのような味わいで、時間が経つにつれ、ほんの少しベタっとしたクリーミーさが現れてくるように思います。
控えめですがハッキリと感じるスモーキーさが全体を包みこむような印象。
イガイガとしたピート感は少なめ、邪魔をしない程度です。
【フィニッシュ】
スモーク香が鼻に抜け、口中に微かに残ります。
最初から最後までスモーキーsが残るものの、非常にスッキリとしています。
最近思うのですが、「スモーキー」と「ピーティー」て、別モノの味わいですよね。
でも、"ピーティー"と謳われていて、「VERY SMOKY」と書かれている。
これが、きっと「スモーキー」と「ピーティー」を混同させているのかもしれません。
いや、これは少し考え方が違うかも。
ピートを焚くと、スモーキーさが現れる。
でも、ビッグ・スモーキーだから、ヘビー・ピーティーかと言うと、決してそうではない。
ピートの含有量とか…。
う~ん、ちょっと上手くまとまらないので、この辺で止めておきます。
まだハッキリとした手がかりを掴んでいないですし。
でも、何かひっかかりますね。
もう少しで見えてきそうなのですが…。
今回のブナハーブンについて言えば、程よいスモーキーさがバランス良く感じられ、個人的には好きな味わいでした。これを飲んだ時、マスターがオフィシャルを出して下さったので、より味わいを掴みやすかったように思います。みなさんもお試しの際は、オフィシャルと比較されてみてはいかがでしょうか!?
#ブナハーブン #アイラ