6年なのに、この熟成感!
…というのが、飲んでみての正直な感想でした。
マーレイ・マクデヴィッドの「ベン・ネヴィス1999 6年」です。
この豊潤な香りと、コクのある甘さは、ポート・フィニッシュによるものでしょう。
そして、若々しさも感じられ、爽やかな印象もあります。
同居してるんですね。
ちょうど疲れている時にいただいたこともあったのでしょうか。
心地よい甘さが、非常に美味しく感じられました。
1999 6年
マーレイ・マクデヴィッド
蒸留年 : 1999年
瓶詰年 : 2005年
バーボン樽/ポート・フィニッシュ
まだ飲んだことのない方、ぜひ試してみてください。
この香りと甘さには、驚かされると思います。
それにしても、マーレイ・マクデヴィッドは、ワイン樽フィニッシュがお好きなようですね。
若いモルトのフレッシュさに、適度な甘さを持たせるため?…なのでしょうか。
【色】
やや鮮やかでクリアなレンガ色。
【香り】
香りは、まず滑らかで芳醇な甘さが、鼻を近づける前から香ってきます。
ミルクチョコのような香りと、アプリコットやスモモのようなフルーティーな甘さ。
続いて、ハーブ系の植物の爽やかな香りを感じ、これを意識すると、まるで紅茶のような香り。
徐々に、ザラメのような甘い香りが強く感じられ、薄い黒糖のニュアンスも。
【味わい】
飲み口は、ライトで滑らか。
ベリー系のジャム、バターを薄く塗ったレーズンもしくはマスカットっぽい味わいです。
酸味やエグさ、オイリーさは感じられず、全体のバランスも非常に良いですね。
淡くメープル・シロップのような甘さを感じながら、次第に濃くなっていきます。
時間が経つにつれ、爽やかな口当たりが、しっとりと変化してきます。
オレンジ・チョコ、アーモンドの風味。
【フィニッシュ】
再びハーブ系の植物香とザラメのような甘さが口中に長く残ります。
飲み終わっても、空のグラスから黒糖のような甘い香りがしてきます。
すごく甘いのですが、スッキリと飲めるのが、すごく好印象でした。
エグみや渋みも感じられなかったことも良かったかもしれません。
最初に飲んでも、これなら次にいけそうな雰囲気もします。
…ん?何だか書いているうちに、ブレンデッドっぽくなってきましたが(笑)
「どうせポート・フィニッシュだから、こんなかんじなんだよねー」
と、言ってしまえば、それまでです。
でも、それって面白くない。
「え?6年なのに、こんな味がするんだ!? ポート・フィニッシュって凄いナ~」
と、素直に驚いた方が、楽しいのではないでしょうか…。
個人的な意見ですが。
#ベン・ネヴィス #ハイランド