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いざ、アイラ島へ

2012.05.25

 この日は遂にアイラ島上陸の日。思えば日本を発ってから2ヶ月。さらにその先に「スコットランド行くぞ!」と決めた時、往復の航空券を取るのの、次にしたことが、アイラフェスの日程確認と、その日程での宿確保でした。きままなバックパッカー旅ですが、フェスの期間だけは絶対にアイラにいると決めていたので、それ以前のスケジューリングは全てここから逆算して決めました。出発前の期待と不安の入り交じる頭の中でも、アイラフェスのことを考えるときだけは、ただひたすらににやにやしていたものです。
 そして、この時もその気持ちは同じ。ただただこれから始まるフェスに胸高鳴りながら、にやにやしておりました。

(朝ご飯。典型的なスコティッシュ・ブレックファースト)

 こちらのB&Bはホントにいい宿だった。ご夫妻は優しく明るい方々で、とてもリラックスして過ごすことが出来た。またアイラに行くことがあったなら、その時はまた必ずこちらのB&Bに泊まろう、と決意を新たにながらコーヒーをすすります。
 ご飯を食べて荷物をまとめると「また来るよ!」といってチェックアウト。バスの時間まではまだ少しあるのですが、早めに出たのには理由があって、前日の息子さんとの電話。「なにも無い村ですけど、丘に登ればアイラ島も見えますよ」とカタコトの日本語で教えてくれたので、これは行かねばなるまい、これから行く島を遠く眺めるのも悪くない、と宿からの道を登っていきます。
 しかし、意外とその丘っていうのが遠かった。或いは道を間違えたのかもしれないが、電話口で聞いた「すぐそこ」ってニュアンスとはちょっと違うような感じで、朝早くのバスの時間も迫っている。残念だが、アイラ島を望むことは諦めて、バス停へ急ぎます。

(海沿いを目指していたはずなのに気付くとこんなところを歩いていた。ホントに何もない村)

 クラカンからはケナクレイグのフェリーターミナルまではバスで10分ほど。そこからフェリーに乗って、アイラ島、ポートアスケイグまでは2時間ほどの船旅となります。

(フェリー内のラウンジにはこんなメニューも登場していた。なんともわくわくを煽るアイテムである)

 フェリー内に乗り込んでいるお客さんは殆どがフェス目当てのお客さんなのだろう、至る所からウイスキー関連の単語が聞こえてきて、私も一人でにやにやしっぱなしでした。

(海から望むアイラ島)

 ホントはポートエレン行きのフェリーに乗って、海岸沿いに並ぶ3つ子の蒸留所を眺めたかったのですが、残念ながらこの期間はポートエレン行きのフェリーは出ていない様子。それでも、デッキに出て周りをきょろきょろしながら「これがアイラ島か…。これが…あの…アイラ…」と完全に感無量の体。頭の中がピートスモークで一杯になってしまった頃、ついにフェリーは港に到着です。

(ポートアスケイグに到着。アイラ!アイラ!)

 はやる気持ちを押さえてタラップを下り、地面に降り立つと思いっきり空気を吸い込みます。あぁこれが。これがアイラの空気!って潮の香りしかしなかったですが、ともかくここまできたのだ、という感動がありました。ウイスキー好きにとって、一度は訪れてみたい場所、アイラ島。それもフェスの期間。これ以上ないくらいにテンションはあがっておりました。
 さぁさぁこれからは、10泊11日に渡って滞在するアイラ島、そしてアイラフェスの様子をたっぷりお届け。奇しくも一年遅れで、ちょうどいまアイラフェスの真っ最中だしね!ちくしょー、今年も行きたかった!!

(なんともゆる〜い手書きの看板がお出迎え!アイラっぽい!)

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