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スカイ島→マレイグ→フォートウィリアム

2012.05.21

 三泊したスカイ島とも今日でお別れ。滞在中には雨が降ることもなく、終始気持ちの良い天気に恵まれたこともあり、非常に快適な日々を過ごすことが出来た。


(スカイ島での滞在に利用したホステル。きれいだし、部屋にシャワートイレはあるし、安いしで快適に過ごすことが出来た。ただしWi-Fiは有料だった。ホステルのおっちゃんに訊ねたら「ここは有料だけど、あっちのカフェに行けば無料でWi-Fiが使えるぞ」と丁寧にカフェの場所まで教えてくれた)


(ホステルのダイニングの窓からの眺め。すぐそこまで入り江が迫っている)

 この日はまず、ポートリーを離れてフェリー乗り場のあるアーマデールへ。そこからマレイグまで移動し、さらにバスでフォートウィリアムを目指すというルートです。

 ハムとチーズをのっけただけのトーストとバナナという非常に簡単な朝食を済ませ、まず向かうはアーマデール。バスで一時間ほどの道程です。
 バスがアーマデールに到着するとほぼ同時に、フェリーの出港の時間となったようで、あわただしく乗船。もし時間があったら近くに古城があるようなので、それでも眺めようかなーと思っていたのだが、そんな時間もありませんでした。


(天気がいいこともあってか、デッキにはたくさんの人がいた。そして、デッキから古城を眺めることも出来た)


(いざマレイグ!)

 こちらのフェリー、乗船時間はわずかに30分ほど。風に吹かれて海を眺めていたらあっという間にマレイグに到着です。


(絵に描いたような港町。色とりどりの船が何隻も停泊していてにぎやか。板張りの桟橋など、雰囲気もかわいい)


(港と急な坂のある異国情緒あふれる小さな町です)


(「港町にきたのだから」と、ほぼほぼ強迫的にシーフードを食べる。小エビのサンド。おいしかったけどちょっと高かったな…)

 マレイグからフォートウィリアムに行く公共交通手段は全部で三つ。バス、電車、そして蒸気機関車である。
 ウエスト・ハイランド鉄道を走るジャコバイト号は、現代ではすっかり見なくなった蒸気機関車。煙をもくもく吐き出しながらウエスト・ハイランドの自然の中を走る姿は、なんとも勇ましくも牧歌的で、まるで絵画のような美しさ出そう。
 せっかくその区間を移動するんだから乗るしかない!ちょっと高いけどこれは必要経費だ!と駅までてくてく行ったのですが、こちらの鉄道はオンシーズンにしか運行しないらしく、それも一日一往復。私が行ったこの日の座席は全部予約で埋まってしまっていたらしく、窓口に「売り切れ!」といったような貼り紙がどーん、と貼られていた。くそぉ。もっと早く気付いていたら確実に予約したのに…!スカイ島のホステルがWi-Fi通じたら…!など思いましたが、売り切れなものはしょうがない。おとなしくバスで1時間半ほどかけてフォートウィリアムを目指します。

 しかし、これがあながち間違った選択でもなかったようで、バスの車窓を流れる風景がとてもきれい。
 思えば蒸気機関車に乗ったら、走るジャコバイト号の姿を眺めることは出来ないわけで、さらには発車の時間もほぼ同じ。道路と線路が交差、並走する箇所なんかではちらほらとジャコバイト号の姿を確認することなんかも出来て、少しく興奮しながらの楽しいバス移動でした。
 と、いうわけで少しだけ世界の車窓から〜バス編〜を。


(白い砂と反射する川面、シンプルな橋に白壁の一軒家がぽつりと。一体どんな人が住んでいるのだろう)


(川や湖が車窓に現れては流れていく。西ハイランドの雄大な山々を背景に静かに水をたたえる湖はとても絵になる)


(なんでもこのあたりの風景は「名前を言っちゃいけないあの人」が出てくる『なんたらポッターのアレとソレ』みたいな映画の撮影にも使用されたことがあるんだそう。魔法学校も近くにあるのかもしれませんね)

 とまぁ、そんなことを言っている間にフォートウィリアムに到着!
 まずは町をふらふらさまよい、たまたまみかけた「BEST PUB 2012」みたいな看板を出している店でカスクエールを一杯飲んでホステルへ。明るくて賑やかな町です。

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