2012.05.14
グレンバーギ蒸留所を出て、再びてくてくと一時間以上かけてフォレスの町に到着。こちらの町にある2つの蒸留所のうち、ツアーの時間や次の移動の時間などを考慮して、まずは町の北にあるベンローマック蒸留所へ向かいます。
A96号を超え、それと平行して伸びている鉄道の踏切を超えた辺りで、右手に蒸留所の姿が見えてまいります。
(赤いれんが造りの煙突が目印)
(ロゴの輝く白壁のきれいな蒸留所)
こちらはエルギンに本拠を構えるボトラー、GM社が所有する蒸留所です。GMが買収するまでは、創業直後にウイスキー不況の時代がきて操業停止に見舞われたり、その後も幾つものオーナーを転々としたりで、かなり慌ただしい歴史を持っています。
ようやくGM社が買い取ったのが1992年のこと。それから5年の歳月をかけ蒸留所を改装し、ようやく生産にこぎ着けたのが1998年。オフィシャルの10年もののボトルが出たのが2009年と、まだまだ新しく、意欲に満ちた蒸留所です。
(所内には丸っこい池や)
(水を吹き上げるパイプなどがあった。なにか説明してくれたような気もするのだがなんだったか…)
外観の写真をとってからビジターセンターに入っていき、ツアーの受付を済ますと、あとは展示やショップをふらふら。
(ボトルやアイテムが並んでいる)
(様々な蒸留所のポットスチルの写真が載ったこのポスターは、あちこちの蒸留所で見かけた。でも日本じゃ手に入らないのかな…。買っとけば良かったな…)
そんなこんなでツアーがスタート。ビジターセンターの片隅で流される蒸留所のPVを鑑賞してから、実際の生産棟へと案内されます。
残念ながら内部の撮影はNG。生産棟はかなりこぢんまりとした印象で、全ての工程がワンフロアに詰まっている。入り口から右手手前にマッシュタン、左手には木製のウォッシュバックが4槽、窓に沿って並んでおり、右手奥に計2基のスチルが。
ストレートヘッド型の初留釜に、ボール型の再留釜。どちらもピカピカに磨き上げられていたのが印象的だった。
(シンボルである煙突の根元には様々な種類の樽が転がっていた。奥の建物壁面にはコンデンサーが見える。どちらも細い)
見学を終えて、最後はビジターセンターでの試飲。スタンダードの10年の他、オーガニックやトラディショナル、ピートスモークに様々なフィニッシュものなど、GM社の下で様々な遊びのあるボトルをリリースしており楽しめました。
(これからのリリースも楽しみな蒸留所です)
#Benromach