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076. グレンロッシー / Glenlossie

2012.05.13

 コールバーン蒸留所で折り返して、今度はエルギンの方角へと戻っていきます。
 A941を途中で左手に曲がり、ずーっとまっすぐ行って突き当たりを右に。そのあたりはフォスウッドという背の高い森があって、その森の外周をたどるように進むと、その先にグレンロッシー蒸留所が見えてきます。
 コールバーンからは徒歩で1時間半ほどの道程ですが、ここで、その距離以上に大変だったのが、強風。風が強い強い言っていた、オークニーでもこんな風は無かったんじゃないか、というほどの強風で本当に飛ばされてしまいそう。しかも向かい風。完全に顔を伏せ、身体を斜めに傾けながら、ひーこら言いながらも、天気はよかったのが救いだった。ふと空を眺めると、雲があり得ない速度で引きちぎれんばかりに移動していて、思わず笑った。

 そんなこんなで、なんとか蒸留所に到着です。


(こちらは蒸留所の裏手の様子。煙突やパゴダ屋根が確認できる)


(すぐ脇の標識には、誰のいたずらかブラが引き延ばされて引っ掛けられていた)

 建物沿いに正面に回ります。


(こちらが正面玄関。キルンの壁面には、ロゴと紋章?が描かれている)

 もちろんノービジター蒸留所な上にこの日は日曜日。今までまわってきた蒸留所は全て無人でしたが果たしてこの蒸留所は…。


(門が閉まっていました。スチルのデザインも可愛い)

 こんなにも門が閉まっていたんじゃあ、さすがに中への侵入は諦めざるを得ない。仕方なく、門の外から見れる範囲を見ようと、すぐそこの建物を覗きます。


(門のすぐ脇の建物がスチルハウス。初留・再留、各3基ずつの計6基です)

 おっ!スチルが見れた見れた♪と少し得した気分になりながらも、門の外から見える所といえばこの程度のもの。まー少しでもスチル見れたし、もう帰ろうかなー、とそのまま蒸留所に沿って歩いて行くと、正面玄関を過ぎた後にないやらもう一つ入り口があるではありませんか。


(こちらは正面玄関。柵の隣にある建物がスチルハウス)

 こちらの入り口、どうやら出入りの業者さん用の入り口らしく、こちらの入り口は日曜日にも関わらず、巨大なタンク車が何台も出たり入ったりしている。これは…!と思いつつも、業者さんのタンク車に混じってしれーっと所内へ侵入。不審がる業者さんの視線を笑顔でかわしながら、先ほどの正面玄関の方まで歩いて行き、スチルハウスの窓に再び張り付きます。


(こちらが初留釜。今日はお休みなので蓋が開いている。ラインアームが水平なのが特徴的)


(スピリットセーフも。注意して見ると、スピリットセーフの上、右手から伸びる再留釜のラインアームとコンデンサーの間にある、ピュアリファイアーの姿も確認できる。こちらは再留釜3基すべてにピュアリファイアーが取り付けられている)

 スチルの姿をしっかり捉えることができて満足満足。相変わらず慌ただしくも巨大なタンク車のおっちゃんたちの視線にビビりつつも、所内探索を進めます。

#Glenlossie

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