2012.05.10
バルメナック蒸留所を後にして、向かうは本日の最終目的地、エルギンの町です。バルメナックのあるクロムデールからは一気に北東へ上っていくルート。今まで通ってきた道を折り返して行きます。
一旦、アベラワーまで行き、そこでバスを乗り換えて北上。アベラワーからは35分ほどでエルギンのバスステーションに到着します。
エルギンの町に着いたのは18時前ほどだったでしょうか。まだまだ明るく、朝方から降っていた雨がようやく止んだこともあって、活動的な気分が盛り返してきます。
というのも、ここは、かの有名なスペイサイド。スコットランドで最も蒸留所の密集した地帯です。明日も明後日も蒸留所巡りで忙しいことを思うと、今日は今日で、一つでも多くの蒸留所を巡れたら、それにこしたことは無い。
そんなこんなで、エルギンの街中から一番近い蒸留所、リンクウッドを目指します。
エルギンの町は久しぶりにかなり大きな町。鉄道駅もあるし、町の中心から離れても、しばらくは賑わいのある通りが伸びています。
そんなエルギンの中心から、鉄道駅を挟んで南側に、その名もズバリ「リンクウッド・ロード」と言う通りが東に向かって伸びております。
その道をまーっすぐ行くと、ほどなく、道の両側に墓地が並んでいる光景に出くわしました。海外の墓地っていうのは、日本とはまた違って、雰囲気のあるものですね。さすがにお墓ってことなので写真を撮るのは自重しましたが、グーグルマップ先生のストリートビューではしっかり映っているので、ご興味のある方はどうぞご覧になってください。
その墓地を通り抜けて、先にあるラウンドアバウトを左に曲がり、今度はすぐに右に曲がる道を折れて、さらにまーっすぐ行くと、ほどなく、右手側にリンクウッド蒸留所の姿が見えてまいります。
(壁の向こうに、首の長ーいパゴダ屋根が!)
(はい。リンクウッド蒸留所です。石造りの雰囲気のある建物)
ノービジターだし、ディアジオさんだし、もう夕方だしってことで、見学できる可能性は少ないだろうなーと思いつつも、ずかずか中へ入っていきます。
(ディアジオさんお決まりのガラスばりのスチルハウス。正門の石造りの建物とは打ってかわってモダンな雰囲気。それもそのはず、こちらの建物は1971年に改修工事で新設されたとのこと)
(近づいていくとガラス越しにスチルの姿が見える。こちらの新設された方に4基。古い方に2基の、計6基を備えている)
(角度を変えてもう一枚)
(スチルハウスの正面には、シンボルの白鳥がデザインされた看板が置かれていた)
思う存分スチルハウスを外から眺め倒し、そろそろ誰か出てきたりしないかなー、白鳥が飛来するっていう貯水池も見たいしなー、なんて気分でうろうろするも誰も来ない。
この段になって、ようやくオフィスのドアをノックして中に声をかけるのだが、やはり誰もいない。
が。無人のオフィスの中で私の目を引いたのが、ある机の前に置かれた大きなモニター。9分割に割られた画面は、どれも所内の様子を映し出していて、私がいま通ってきた正門の映像もしっかりモニタリング出来るようになっている。
ここにきて、今までの無秩序な侵入を鑑みて、少しくビビる。私が勝手にふらふらしてるのも、見られていたかもしれん。など思い、これからは、せめてオフィスにだけは声をかけるようにしよう、と心に誓って、そそくさと退却いたしました。
#Linkwood