2012.05.04
ダフタウンの駅に到着。こちらは「Roma was built on 7 hills but Dufftown was built 7 stills」(ローマは7つの丘から成るが、ダフタウンは7つのスチルから成る)というコピーで有名な、まさしくウイスキーの町です。現在稼働中の蒸留所は6つですが、旧蒸留所を併せると9つ、その内、建物が残っているのは8つになります。
(毎度のことながら小さく見にくい地図で恐縮ですが、大体の位置関係はこんな感じ)
鉄道駅を降りると(正確には降りる前、乗車中からだけど)そこいら中にパゴダ屋根や煙突が確認できて、テンションがあがる!
今まで、あっちかな?こっちかな?と不安な面持ちで長い距離を歩き、ようやく発見できる蒸留所のアイコンが、ざっと見渡すだけでいくつも確認できるんですもの!
わくわくしながら、とりあえず町の中心へ向かおうと歩みを進めます。
(The malt whisky capital !!)
まずは町の観光案内所にでも行って、蒸留所巡りの順番でも考えようかなーと思っていた私ですが、そこに行くまでの途中にこんな看板が。
せっかくだし、町に行く前に目についた蒸留所片っ端から入って行ってしまうのも豪胆かもしれん。と思いつき、荷物を抱えたまま看板に従うことに。
(ちょうどグレンフィディックトラックが出入りしていた)
看板の通り5分も歩けば到着。シングルモルトの売り上げ、生産量共に世界一。ブレンドが主流だった時代に、世界で初めて"シングルモルト"としてのボトルをマーケットに出したパイオニアでもある、モンスター蒸留所です。
(広大な敷地を持つ蒸留所です)
フェスの期間中ということもあってか場内は非常に賑わっている。
(ショップの様子。ボトルはもちろん様々なグッズがそろえられている)
(樽には色んな言語で"Welcome"が書かれていた。"ようこそ"はなかったけど。。)
(キルン風のこちらの建物はカフェになっています)
(コーヒーとウイスキーケーキを頂きました)
とにかく、その大規模な施設に圧倒されまくり。他にも巨大な蒸留所なんかは見てきましたが、やはり規模が違う。
そんなこんなでビジターセンターに行きツアーの受付をします。こちらのツアーは20分だか30分(15分だったかな)刻みでどんどん行われて行く。しかも料金は無料!さすがでかいところは違うな、と思いつつツアーはスタート。
まずはシアターのような場所でプロモーションビデオを観せられる。まぁ他の蒸留所でも、ビデオからスタートっていうのはよくあるんだけれど、しかしここは世界一の蒸留所。なにがすごいって、各席にヘッドホンが備え付けてあって、それも安っぽいショボイやつでは無くそれなりにしっかりしたヘッドホンで、そこから流れる音声もいくつかの言語に変更可能で、もちろん日本語でのガイドも聞けた。
シアターを出ると金髪の若いお姉ちゃんのガイドによるツアーがスタート。写真もOKとのことだったのでぱしゃぱしゃ撮ります。
(巨大なマッシュタンが2槽。ひたすらでけぇ)
(ウォートクーラーもご覧の規模)
(そしてウォッシュバック。一つの部屋には6つあって、その部屋が4つ密接してつながっていて計24槽。多い)
(一つ一つもでけぇ)
とにかくでかさに驚き続けましたが、メインディッシュはこちら。そう、スチルハウスです。
(ヤバい)
もうでかいを通り越してヤバい。しかも、こちらのスチルハウスはナンバー2で、つまりもう一つこれと同じ規模のスチルハウスがあるとのこと。計28基。形状もボール型、ランタン型、ストレート型が入り乱れ、大きさも様々。こんなにも多種多様なスチルが入り乱れるスチルハウスもそう無いでしょう。
(いやぁ)
(すごい)
(なんでか、一番手前のスチルだけ色味に年季が入っていた)
とまぁ、スチルにもびっくりなんですけど、個人的に一番衝撃的だったのがこちら。
(なんだこのスピリットセーフ)
ずらっっとならんだスピリットセーフの中では精製されたてのニューポットがどぼどぼ流れていて、なんか今までのウイスキー造りのイメージすら変えられるような規模。こんなに連ならねーだろ、普通。なにすらっと並んでんだよ。ホント生産量世界一は伊達じゃない。
最後はウェアハウスの見学となる予定だったのだが、なんでもフェスのプログラムで、今夜こちらのウェアハウス内で音楽の演奏会が行われるらしく、現在はそれのリハーサル中で見れない、とのこと。なんだそりゃ。
そして試飲をしながらツアーは終了。
(試飲は12年、15年、18年と三種類も)
試飲は3種類と豪華なツアーだった。もう一度言うがこちらのツアー料金は無料。さすが世界一の蒸留所は(以下略)
そんなこんなで圧倒的な蒸留所でした。いろいろあったけど最早感想は一つ。「すげぇでけぇ」
#Glenfiddich