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032. ストラスアイラ / Strathisla

2012.05.02.

 グレンキースをチラ見して絶賛取り壊し中の様子にショックを受けつつも、その工事が終わるまでの間に向かったのがストラスアイラ蒸留所。というのも、こちらの蒸留所はグレンキースと同系列の兄弟蒸留所。グレンキースのこともここで聞けば何か分かるかもしれない、と思ったからで、地理的にも小さなアイラ川を挟んで対岸に位置しており、あっという間に到着。
 小鳥のさえずりが響く木立を抜けた先に"スコットランドで最も美しい蒸留所"はありました。


(二つの高いパゴダ屋根が目立つような低い建物が印象的)


(ご存知シーバスリーガルのキーモルトです)

 そして、ストラスアイラといえばボトルにも描かれているこちらのアイコン!


(双塔のパゴダ屋根&水車!)

 ボトルにデザインされているお馴染みの光景を、実際に見ることができて感動しきり。


(なんとかボトルにデザインされているのと同じ構図で撮れないかと試行錯誤。これが一番近いかな。。?)

 これが見ることが出来たので、ツアーに参加する前からここに来た目的は半分果たしたような気分になってしまう。

 ビジターセンターもきれいでショップも充実。受付を済ませるついでに、受付にいたお兄ちゃんに「俺は英語あまり出来ないんだけど。。一つ質問があります」とカタコト英語&ジェスチャーのみでグレンキースのことを訊ねる。前回の記事で書いた通り「グレンキースは取り壊しじゃなくて改修だよ。来年に再開する予定」との情報を得ることが出来、一安心です。


(ビジターセンターに飾られていたいろんなストラスアイラ)


(ショップには限定のカスクストレングスシリーズが。こことグレンリベットでしか買えないらしい)

 さて、ようやく本編のツアーが開始。ここのガイドさんはピアスにタトゥー、きつめのメイクをした若いお姉ちゃん。シーバス社という大企業の看板を背負ったツアーガイドの方もこういうカッコっていうのは文化の違いだとは思うが、日本じゃ考えられないよなぁ、といらんとこでカルチャーショックを受けつつツアーはスタート。

 ここのツアーも内部の撮影はNG。スチルハウスは外からも見れたので、終わったあとにガラスに張り付いて内部を撮ります。


(計4基のスチル。ランタンヘッド型の初留釜に、ボール型の再留釜です)


(面白かったのはラインアームの角度や形状がそれぞれ違ったこと)


(残念ながら外からでは分かりやすい写真は撮れなかった)

 木造のスチルハウスは、梁がむき出しで三角屋根の構造もよくわかるような低い天井の建物。昔ながらの木造建築といった様相で、スチルも低い天井に頭をぶつけないようにこじんまりとしているのが印象的でした。

 最後の試飲では、ストラスアイラの12年の他に、シーバスの12年と18年、さらにはシーバスを使ったリキュール、ロシャン・オラを飲ませてくれたりと、完全に酔っぱらう。なんでもシーバスの18年は、シングルモルトを含めた全てのウイスキー「18年部門」で優勝したこともあるらしく「これはブレンデッドでは快挙なのよ」とガイドさんが自慢げに話してくれた。
 世間話をしている時に、ガイドさんが「日本や中国はとても大きなマーケット。でも彼らは飲まないのよね。数年経てば金になるから」と皮肉まじりに笑いながら肩をすくめていたのがとても感じが良かった。投資としてのウイスキーの価値を否定するわけではないけれど、やはり作り手としては飲まれてこそなのだろう。

#Strathisla

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