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029. オルトモア / Aultmore

2012.05.02.

 この旅も一ヶ月を過ぎ、遂にスペイサイドエリアに突入。キースの町の中だけでも蒸留所は3つあり、これからは一日に4つも5つも蒸留所を巡る日々がスタートです。
 高まるテンションを押さえて、まずはキースの町から徒歩で行ける距離(とは言っても1時間強は歩くのだが)にある、オルトモア蒸留所に向かいます。

 キースからA96沿いに北西に向かい、途中北に向かって伸びているB9016方向へ曲がってしばらくいくと、オルトモア蒸留所は見えてまいります。


(ジョン・デュワーズ&サンズ社の持つ蒸留所)

 ノービジターだし、朝一だしってことでアードモアと同じような雰囲気なんじゃないかなー、と思ってやってきてみるも、実際はそんなに人がたくさんいるわけではなく、出入り業者の人が数名うろついているくらいで所内は静かなもの。とりあえずオフィスは無視してぐるーっと一周し、スチルハウスへの扉を探します。


(とある窓を覗いたらそこにはでっかい樽が。レシーバーかなにかでしょうか)

 デュワーズのマークがあちこちに確認できたり、製麦業者のシンプソンズのタンク車が止まっていたりと、それなりに面白いのだが、残念ながらスチルハウスは開けっぴろげではない様子。諦めてオフィスに向かいます。

 オフィスに到着すると、なにやら受付のようなところには先客が。業者さんが手続きかなんかついでに世間話をしているような風情で、それならそれが終わるまで待っていようかな、とオフィスの正面から見えるガラス張りのスチルハウスを撮りながら待機します。


(窓越しだとよく見えない)


(角度を変えてみたって見えないものは見えません)

 そうこうしていると、そんな私の様子を不審がったのか、受付に座っていたはずのおばちゃんがオフィスから出てきて「ハロー?」と声をかけてくる。
 焦りつつも「中見れないかな?」というも答え「ノー」。くそぉ。だからオフィスには声をかけたくなかったんだ、と無茶苦茶な感想を抱きながらも「ノー」と言われてしまっては仕方がない。大人しく引き下がります。
 でも、ただ単純にノービジターだから、という理由ではなく「今日は稼働していないのよ」と言われたので、もしかしたらもっと粘れば見れたかも、と思ってみたり。通りで人影がまばらなわけだ。

 というわけで、1時間強の時間をかけて歩いてきたものの、蒸留所自体には15分かそこらしかおらずに退散。次なる蒸留所を目指します。


(少し離れたところからズーム機能で迫ってみるも、やはり見えない)

#Aultmore

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