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今日

久しぶりの再会でした。

闘病されてる時は1度もお見舞いに行きませんでした。

“男”である彼が嫌がるんじゃないかと思って、無理に行きたいと言いませんでした。
また会えるからと思っていました。
信じてました。

でも、寂しかったかも知れないと…。
何も出来ないけど話し相手ぐらいにはなれたんじゃないかと思います。

1度だけお手紙を書きました。
とても喜んでいたと聞きました。
その後会った時も嬉しかったとお礼を言われました。
もっとお手紙を書けば良かったと思います。

1度横に並んで飲んだ時に、“男”である彼が涙しながら「人の死はあっけないもの」「俺も忘れる」と忘れ去られるのが嫌だと言っていました。

その時も言葉が出てこず、「そんな事ないですよ」と気休めにもならない事しか言えませんでした。

違う事が言えたら良かったのに…もっとお話を聞けばよかったと思います。
そして、そんな彼に忘れたりしないと言いたいです。
だって沢山の思い出があるから。
一緒にいた期間は長くないかもしれないけど、思い出が沢山あります。

初めて会ったのはお寿司の出前を頼んだ時。
持ってきてくれたお寿司を食べた時、余りの美味しさに笑顔になってしまいました。

下に食べに行った時もいろんな楽しいお話をしてくれました。
美味しい日本酒を教えてくれました。初めて覚えた日本酒の名前です。

鮪や魚の話になると熱い人でした。その話を聞くのが楽しかったし、好きでした。

上に居ても下に居ても彼がいると、変わらず笑顔になりました。
周りの人を元気にしてくれていました。

マスターとケンカしても、しばらくするとばつ悪そうにやってきては笑わしてくれました。

上で働く様になってからは、接客業の先輩としていろんな事を教えてくれました。
相談した事もあります。
アドバイスと気合いをくれました。

情に厚い人でした。
周りの人の事を心配してました。

頑固な人でした。
だから、マスターとケンカもしてました。

優しい人でした。
マスターに怒られた私を気遣ってくれました。

そんな彼に私も支えられていました。
闘病中、ご両親やご友人や店の事…私の事も気にかけてくれていたと聞きました。

自分が苦しい時も人の事を思う、本当に優しくて強くて頼りになる人でした。

思い出とあぁすれば良かったという思いが絶え間なく溢れ出てきます。

壮絶な闘病だったんだなと思う顔は、安らかで綺麗でした。

もっと沢山しゃべりたかった。
たまにかける、ななちゃんミュージックを聞きながら私の知らない歌手の人の話とか。
とりビーを飲みながらマスターをいじったりとか。
市場の話とか。
修業時代の話とか。
知り合いの人の話とか。
新世界の話とか。
ラグビーやサーフィンの話とか。

なんでもいいから、もっと話がしたいです。
返事がほしいです。

まだまだ未熟です。
今はニコニコできません。

泣きたくないのに、顔を見れば止まりません。
まだ受け止めれません。
嫌です。
まだ嘘だと思っています。

私は強くない。
こん事言う私に、気合い入れてくれませんか?

#tamaの独り言

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