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【S】 SPRINGBANK / スプリングバンク

記念すべき第一回目のティスティングは、愛してやまないスプリングバンクからです。

本来、Aから始めるか(アベラワーとかアバフェルディとかね)、食いつきの良いアイラ・モルトにしようかと考えてましたが、まずはマイ・フェバリットなウイスキーから始めさせて頂きます。

【S】 SPRINGBANK / スプリングバンク

●ウェブ・サイト・・・http://www.springbankdistillers.com/
●所在地・・・・・・・・Campbeltown,Argyll
●創立・・・・・・・・・・1828年
●所有者・・・・・・・・J&A Mitchell & Co Ltd
●発酵槽・・・・・・・・スコットランド産カラ松×5基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・クロスヒル湖
●ブレンド銘柄
 Campbeltown Loch 5 year old
 Campbeltown Loch 15 year old
 Campbeltown Loch 21 year old
 Mitchells 12 year old
 Mull of Kintyre Music Festival Blend
 Edinburgh Festival 15 year old blend  など

*2007年5月14日現在、スプリングバンク・オフィシャル・ホーム・ページで取り扱いがあるもののみ掲載。

【ティスティング No.1】

スプリングバンク 15年熟成 46% 蒸留所詰め
ホワイト・ラベル (現行のブラック・ラベルの1つ前の物)
(Maturation: 80% sherry, 20% bourbon matured)

【色】
黄褐色から赤褐色位。ややくすんだオレンジと言う所かな。(チャート:1.4~1.5位)

【香り】
トップからレーズン、バニラ。濡れて腐敗した木の香り。シェリーの香りとは解るが、良いシェリーの香りとは言いがたい。多くの15年よりも熟成感を感じる。ラム・レーズン・アイス・クリーム?

【味、フィニッシュ】
豊な味わい。香りとほぼ同義だが、よりバニラ。酸がありマーマレード・ジャムを思わせる。味わい方によるが、苦味もしっかり確認できるのでドライな切れ上がりに感じることもあるだろう。ほどほどな長さ。溶剤&少~しフローラル。バランスは・・ま、悪くない。

【総評】
スプリングバンクは多くのボトラーと同じように、年代やロットにより違いがあるので一概には言えないが、90年代のブラック・ラベル、80年代のダンピー物などに見受けられるバランス感覚が欲しい。私は、シェリーのフレーバーこそスプリングバンクのように思っている部分もあるが、この熟成期間でこの渋みはいただけない。良く言えば「15年と思えない熟成感」と、言えなくも無いが、シングル・カスクで出せないものをヴァッティングしてるのでは・・?などと疑いたくなる(多分間違い無い)。良いシェリー樽を使うことが困難なのは周知の事実なのだから、わざわざシェリーをうたわなくても良いのではないだろうか?とも思う。

しかし、リーズナブルで美味い物が少なくなっている昨今、頑張ってる1本であることは間違い無い。また、10年熟成よりはスプリングバンクを体感出来る身近なアイテムだろうとも思っている。

【ティスティング No.2】

スプリングバンク 14年熟成 55.3% 蒸留所詰め(SPRINGBANK SOCIETY)
Cask Type : Bourbon Hogshead
Distilld : June 1992
Bottled : March 2007
One of : 265 Bottles

【色】イエロー・ゴールドから琥珀に掛かった色合い。見る角度や光で微妙だが・・ディープ・ゴールドと言っても良いかも?(チャート:0.6~0.8位)

【香り】
バニラ、ココナッツ、バーボン系の溶剤の様な香り。ほんのり蜂蜜。そんなに複雑では無い。

【味、フィニッシュ】
開栓して間もないこともあり、キリッと、非常に骨格がハッキリしていて、香りと同じ感覚を味わえる。フローラル感もある。フィニッシュは上記15年より短く感じるが、綺麗にバニラだけを残して行く。

【総評】
ティスティング2本目は、比較のため同じ位の熟成で最近のものをチョイス。旧ボトル、オールド関係は、現行品が可愛そうなのであえてはずした(笑)。

待ちに待った待望のスプリングバンク・ソサエティからのリリースだけに非常~に期待していた1本!正直言うと、期待通り、思った通りの味わいだった。S.M.W.Sからの同じような樽からの14年と比べたが、遜色無いどころか、ちゃんと上の味わいを表現してくれたので「流石!」と、唸らされた。多少酸化した今後の姿を早く見たい所です。欲を言うなら切りは無いが、もう少し奥行きが欲しかった所か・・。

ティスティングNo.1にも書いたが、無理してシェリー樽使わなくても良い物は作れるのは分かっている筈。会員向けだけに外さない味わいをリリースしてるのかも知れないが、多少はサプライズも期待するっていうもんですよね!ちなみに同時リリースのラム・バット樽は中々の珍品でしたが、もうちょっと長い熟成を経たものが飲みたいと思いました。

さて、「第一回ティスティング・スプリングバンク」如何でしたでしょうか?表現が分かり辛い点などもあるかと思いますが、少しずつ修正して行きたいと考えてますので、出来れば優しい言葉で(笑)ご指導下さいませ。

今後、リクエストが無ければAから順次続ける予定で、特殊な物よりは日常的なものを優先します。ボトルはHPにリストを挙げてますのでチェックしてみて下さい。ではまた!!

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