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バーボンだより vol.8

こんばんは。

どうやら長期熟成原酒の慢性的な高騰、枯渇は蒸留酒全般の課題のようですね。

ハーシュ 28年

香味は複雑、コニャック様、ニス塗りの木材、バニラ、ミンティ。フィニッシュにオークの苦み、ビブラートで長い方ではない。フルボディ。

ボトルで1万円という条件だと現状では素晴らしい美味しさです。
28年という熟成期間を感じるかと聞かれれば疑問ですが。
ブラインドで出されても分からない自信がありますw
原酒はヘブンヒル系だと思うのですが、旧蒸留所の火災がありましたからバートン系なのかもしれません。

バーボンもモルトと同じく、長期熟成品が市場から姿を消しているようです。
これはスピリッツの種類によらず、世界的な長期熟成原酒への需要の高まりから来るものでしょう。
こういった長期熟成品に関して期待できるのは最大手のヘブンヒル、ウィレット蒸留所を再興したケンタッキー・バーボン・ディスティラリー社、バッファロートレースでしょうか。
以前は例えばパピーの20年やヴィンテージバーボンの17年、長熟ではないですがプレミアムバーボンの代表であるジョージTスタッグなどがいつでも市場に流通していた気がします。
しかし、ケンタッキー、テネシー、果てはアメリカ各地に大小問わず、マイクロディスティラリーも含め様々な特徴を持った蒸留所が稼働を開始しているらしく、今のところ嘗てない盛り上がりを見せていてもしかすると未来は明るいのかもしれません。

#アメリカン #バーボン

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