こんばんは。
はじめに
オールドボトル道入門当初はコルク折れは必発でしたが、最近ではまぁまぁの確率でコルク片を落とすことなく無事開栓できるようになりました。
そこであくまでググった情報+自己流ですが、オールドボトルの折れたコルク栓の救出方法を記事にしてみます。
コルク折れでお嘆きの諸兄に一助とでもなれば幸いです。
なお現在まで一度も無事に開栓出来たことのない方を対象としておりますので
プロおよび玄人の方はスルーもしくは笑いの種にでもして下さい。
まず、瓶を寝かせてコルクを湿らせましょう。
これは必須の作業です。
長期間横向きに寝かされていたボトルの場合これはこれでコルクが高度数のアルコールに晒されていたわけですからグズグズになってしまうでしょうが、今回は立てて保管されていた場合を想定します。
立てた状態で長期間ボトルを保管していた場合、その期間が長ければ長い程コルクは劣化するのは当然ですがより乾燥しています。
コルクの劣化は避けることは出来ませんし、コルク栓自体も商品毎また個体差があり状態が開封するまで分からないものだと思います。
しかし、開封の前段階でこの乾燥したコルクに水分を与えてやることで弱っているコルクでも慎重に開ける事でコルクを折ることなく開栓出来たり、折れたにせよその後リカバー率が大幅に改善するのです。
ググるとボトルを寝かせる時間は20秒とも数十分ともありますが自分は15分程度です。
これに科学的根拠は無く自分の好みですが、実際20秒程度寝かせて開封した時も十分にコルクは湿っていましたので僅か20秒でも効果はあるのでしょう。
コルクの密度や密閉度もあると思いますが不安なら開封の前日にボトルを寝かせた状態にし一日置けば十分な効果が得られると思います。
その程度でコルク臭は付かないでしょうし、開けてコルク臭がするならそれは残念ながらそもそも残念な熟成を経たボトルなのですw
さてコルクを湿らせても折れた場合
画像の道具を使用するのですが…
まず、コルクの生命力(?)が著しく低下したコルク栓とコルクと瓶の間の密閉度が高いかもしくはコルクが瓶に張り付いているコルク栓は難儀です。
そういった場合は完全な救出は半ば諦め、コルクカスが瓶内に落ちることを受け入れます。
まぁそれでも完全に救出できることもあるのですが。
道具の解説
左から
GITANO コルク抜き
ソムリエナイフ
ホルダー付きの針
ピンセット(ドゥベーキなのかな)
割り箸
GITANO
残念ながら未だ使いこなせてはいません。不器用。
長短2枚のブレードを交互にコルクが落ちないよう慎重に入れていき挟み込んでコルクを抜くというものなのですが、自分はいいところまで行くと瓶内にコルクを押し込みそうになります。それでも抜けなくはないのですが…。
ソムリエナイフ
Pultap'sのどこでも手に入る普及版のものです。
ダブルアクション、スクリューの太さなど至って普通で気に入っております。
スクリューが強靭すぎると弱ったコルクを破壊してしまうのでこの程度で丁度良し。
しかし…ソムリエナイフで救出出来るコルクは折れたコルクでも比較的状態の良いコルクで、状態の悪いコルクだとコルクが崩壊して大惨事になりかねません…。
針とピンセット
これは解剖セットから拝借しました。
この中でホルダー付き針は必需品。
コルクを湿らせた状態だと折れたとしても、残ったコルクに結着力が増しておりこの針をコルクの容積の多い部分に上手い角度で刺しコルクを引き上げ、コルクを上げるのにコルクが引きちぎれそうになれば針を抜きさらに別の角度で刺し替えコルクを再度上げるという一連の動作を繰り返すとコルクが散らばることなくカタマリで綺麗に抜けます。
ピンセットは引きちぎれたり砕けたコルク片の除去、またコルク引き上げの際ホルダー付き針の補助に使用しています。
この解剖セットの器具をもってしても先に述べたようコルクが瓶にビッチリ張り付いていると引き上げに力が余計にかかり弱いコルクは引きちぎれやすくなりサルベージを困難にします。ここが今後の研究課題。このホルダー付き針が複数本あれば解決するような気がするのですが。
最後に割り箸。
これは先端をラップに包み液面に浮いて目立つような比較的大きなコルク片の除去に用います。
方法としてそのまま瓶内に突っ込み、瓶を傾け液面に漬けさらに瓶を回転させ液面上のコルク片と接触させるとラップにコルク片が付着してくれます、これを繰り返すとある程度の大きさのコルク片は除去できますよ。でもあんまりラップに液体を漬けすぎるとラップが液体を持って行っちゃうのでもったいないかも。
以上です。
長々と駄文申し訳ございませんでした。
しかし、どんなに開栓技術が向上しようともどうにもならないケースもあるものです。
デキャンターもしくは空き瓶、茶漉しもちゃんと用意してたのしい酒ライフを。
#その他