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【SHINANOYA COLUM VOL.2 by NAKATSUKA】〜手軽に作れるラムキャンディス〜

 

お世話になっております。信濃屋の仲塚です。

 

だんだんと秋も深まってきまして、夜中肌寒い日々が続いておりますね。

こんな日は暖かい飲み物が身体に沁み渡ります。
個人的にはホットカクテルも良いですし、ウィスキーやラム、あとはカルヴァドスのお湯割りとか良いですよね。
お湯割りという飲み方は、ある種お酒にとって暴力的な飲み方であるようにも感じますが、
ストレートでは出てこない様な香りが顔を出してくれることもあり、
これが中々面白いと思うこともあるのです。

お湯割りの話をするのも良いかと思ったのですが、
この話はもっと寒くなってからしたいと思います。

今回はホットカクテル、と言いますかホットドリンク用のシロップをそろそろ仕込もうと思っていたので、そのお話をしたいと思います。

 

そんな訳で、今回のテーマは、「手軽に作れるラムキャンディス」です!
 

ラムキャンディスはご存知でしょうか?

こちら簡単に説明しますと、氷砂糖とラムを同じ瓶に入れ、

氷砂糖を溶かして作るラムのフレーバードシロップになります。

 

このシロップ、コーヒーや紅茶にそのまま垂らすとラムの中のフルーツ感

またモノによってはやや土っぽい蜜感が中々良いアクセントになり、

夜中寝る前のお供に丁度良いのです。

アイスやホットケーキにかけたりするのもおススメですね。

こちらのラムキャンディス、使うラムにもよりますが、
結構綺麗な甘みのあるものを作れるので、

中々使いやすく、個人的に一時期ハマっていた
お酒のアレンジ手法の1つになります。

 

今回はそんなシロップ、ラムキャンディスの作り方と
使うラムのお話でも出来ればと思います。

 

それでは作り方から説明します。

 

まずは材料の話から。

こちら用意するものは、

・ラム

・氷砂糖(使用する容器分)

・空容器(瓶)

以上3点になります。ラム以外は100均やスーパーでも簡単に揃えられますので、手軽に用意できるかと思います。

 

では次に作り方について書いていきます。

以下の行程で簡単に作れます!

 

ステップ1.空容器の殺菌、消毒

煮沸による消毒か、使用するラムか、
ウォッカによるアルコール消毒を行い、よく乾かします。

*煮沸する場合は、加熱する始めから瓶を鍋の中に入れるようにして下さい。
お湯に急に瓶を漬けると温度差で割れる恐れがあります!

 

 なお、私の場合は、下の写真のように瓶を良く洗った後に、
漬け込む用のラムで共洗いして使っております。

ステップ2.仕込み

殺菌した瓶に氷砂糖を詰めます。このように蓋近くのところまで一杯に詰めてしまっても大丈夫です!

 

次に、氷砂糖を入れ終えたら、次は用意したラムを入れます。
作る量にもよりますが、多めに作る場合でも、
瓶に対して
8分目のところまでにしておくのが良いでしょう。

 大体こんな感じで大丈夫です。

 

ステップ3.ひたすら待つ!!

冷暗所で保管しましょう。
基本的には
1,2週間から1ヶ月程で出来上がります。
基本的は放置で大丈夫ですが、溶けた糖が下の方に溜まって行くので、
様子を見て適度に振るか、回すかして混ぜましょう。

アルコール感が薄まってとろみが出て来たら完成になります。

 

以上作り方になります。

 

保管についてはそのまま冷暗所で保管するのが良いかと思います。

一応出来上がったら1,2ヶ月くらいを目処に、
なるべく早めに消費するのをオススメしてますが、
材料が材料(アルコールと糖)なので非常に腐り辛いです。

また完成後も定期的に振らないと、氷砂糖が底の方で固まりだすので要注意。

それと使用時は直接注がずになるべく清潔なスプーンを用いた方がよろしいかと思います。
直接注ぐとだんだんと瓶の口元に糖が固まってきて、閉めづらくなります。

 

 

注意事項はこれくらいでしょうか?

あとはネットにもっと詳しい作り方が載ってるのでそちらも参照して下さい。

 

さて、使用するラムですが、基本的には何を使っても問題ありません。
ただ、個人的にはなるべく甘さの質が近いものか、
香りが良く味わいのドライなものが良いかと思います。
前者は氷砂糖とよく馴染み無難に合いますし、
後者に関してはドライな味わいを糖の甘みが上手く補完してくれます。

 

また、個性的な味わいのもの、また強いエステル香、
というか溶剤香のあるものは避けた方が良いでしょう。

昨年お試しでエステル香のやや強いものを使って作った事があるのですが、
完成後も完全にシロップの甘みに対して香りが浮いて感じてしまいました。
(こちらはまだ棚に残っており、気が向いた時にトニック割りで処理中だったりします笑)

 

因みに去年は3つ仕込みましたが、その中でダントツに美味かったのは
ニューグローブ
5でした。

【再入荷】ニューグローヴ 5年
価格 : 3,250 円(税込 3,510 円)

柑橘系の果物や葡萄のような綺麗なフルーツ感がシロップの甘みとマッチして、
癖のない、中々に上品な味わいが楽しめます。

今年は同シリーズの10年や、もったいないですがカスクを使ってみるのも面白そうですね。
特にジャパンインポートシステムさんのシングルカスクとか、
桃と紅茶の風味豊かで綺麗な味わいのシロップになりそうだなと
容易に想像がつきます。買って仕込んでみようかな

 

あと廉価帯のラムでも十分美味しいのが出来ると思います!

ニューグローヴ 程ではありませんでしたが、
プランテーションのオリジナルダークでも普段使い用としては十分美味しいのが出来ました。

 

 

それと、実は作り方の画像、こちらちょうどラマニーのシグナチュア(La Mauny Signature du Maitre de Chais)で仕込み中のものになります。


ラマニー シグナナチュア デュ メ-トル ド シェ
価格 : 4,980 円(税込 5,378 円)

 

手持ちの中では割と良さそう(面白そう)な気がしていたので
今回はこちらを仕込んでおります。

バーボン樽、コニャック樽、ポートワイン樽、モスカテル樽による
4種の樽の香り、そしてアグリコールならではのサトウキビ本来の香味、
要素がシロップとしてどう反映されるのか、今から楽しみです!

出来たらまたアップします!

その時にはラムキャンディスの使い方についての話ももう少し交えつつ出来ればと思います。
 

以上、仲塚がお送りしました!

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