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スケールとは、心の「ものさし」

それにしても美しい。海、草原、遠くに見える岩山、島々。そして、有名なオールドマン・イン・ストールの麓を通過。圧倒的な存在感。日常で使う「スケールが違うよ」という言葉。縮尺などを意味しますが、改めて「ものさし」なのだと実感します。
 

自分の経験では、この大きさと重量感、そして目の前に広がる美しさを表現する言葉がどうしても見つかりません。

今まで日本で見てきたどの風景よりも、雄大で美しい。
手付かずで無垢。
朴訥で重い。

ただ圧倒されて、いつのまにか頬には涙が流れていました。


 

どこか、心の基準が壊れてしまったような体験。けっして大げではなく、それはある種の価値観の崩壊でした。それほどスカイ島の風景には、「かなわないや」と日本人である私を自信喪失させる静かな強さがありました。

もし日本にこんな景色があったのなら、日本人の文化や美意識も少し違ったものとして継承されてきたかもしれない。ふとそんな感じがしました。


 

そして一方、今の日本の景色が本来持ち合わせているべき『ありのままの美しさ』を、ひょっとして失いかけているのでは?と気付いてしまったショック。そのことにも、悔しくて涙が溢れてきます。


 

スカイ島の景色に触れて、しばし自信喪失から抜けられませんでした。

#スカイ島

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