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楽しい昼食 アイラの思い出

クリスティーンさんのアパートへ。
こじんまりとしたお家。家の前の芝生は、丁寧に手入れされています。

部屋には、黒猫が待っていました。
ネコちゃんの名前は「SUSHI!」「すし・・・寿司!?」

二人で笑います。
リビングに案内され、会話が続きます。
「あなたはバーテンダーなの?」
「日本のお菓子を作っています。」
「お菓子!いいわねぇ。」
クリスティーンさん、簡単な英語でとてもゆっくり話してくれます。

それから、彼女が会った日本の有名なバーテンダーさんの話に。
私はあまり詳しくないけれど、大勢の有名なバーテンダーさんが彼女の友達になっているようでした。
写真をたくさん見せてくれます。

そして、ボウモア蒸留所の話からサントリーの話、日本へ行ったときの話へ…。
とても楽しい話の時間が続きます。
怪しい着物姿の写真のクリスティーンさんの笑顔は、とても素晴らし笑顔でした。

話の端々から、「ボウモア」というお酒にとても誇りを持っている彼女の気持ちが伝わってきます。
なぜ彼女がクビになってしまったのか、本当の理由は私にはわかりません。

でも、彼女にとって遠い日本のウィスキー好きの友人がたくさんできたこと、彼らに自分が生まれ育ったアイラ島の素晴らしさや、ボウモアの素晴らしさを伝えられる立場にいたこと。

そのことが、何よりも彼女のアイデンティティーであり、存在理由であったのでしょう。
それを失ってしまった寂しさも、同時にとてもよく理解できました。

途中、昼食のサンドイッチを作ってくれました。二人とネコ一匹の昼食。
とても乙な味。なにやら秘伝のソースがポイントのこと。

明日の予定を特別していないことを伝えると、また笑われてしまった。
せっかく来たのに、何しに来たのよ?という笑顔です。

親切に、ラフロイグ、アードベッグ、ラガブーリンへ電話をして下さり、明日のツアーの予約を確認してくれました。

このあと、彼女はフィンランドに新しい蒸留所をつくるプロジェクトのメンバーと会う約束とのこと。
「夜、ロッホサイドホテルで夕食をするので、その後一緒に飲みましょうよ!」
とのことになり、再開を約束して彼女の家を後にしました。
スシが優しい目で見送ってくれます。

#アイラ島

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