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希空

先日出逢った彼女は、時々掛川に帰ってくるという歌い手。

そんな彼女から何枚かCD をいただいた・・・

最後のオーダー、そのカクテルはサイドカー。

「美味しい・・・」

といいながら彼女ははしゃぐように色々語ってくれた。

横浜のこと。

好きなBAR のこと。

そして、愛する歌のこと・・・

彼女は自分で作詞作曲した歌を、自分で唄う歌姫。

ジャケットのイラストは友人が描いた作品。

BAR ならではの寂しさ、愛しさ、そして哀愁・・・

独特の感情が素直に表現されていた。

きっと彼女は、今夜も横浜の街に溶け込み

そして横浜の闇に抱かれているのだろう・・・

BYE – BYE

~ 作詞 : 希空 ~

こんな星空を見上げられるのは、もう後にはずーっと先のことだろうな

一人帰り道でつぶやいた、何十分も足を止めながら

2軒となりのお父さんも、笑顔のかわいいそこのお母さんも

会えなくなるけど元気でね、掃除当番さぼってごめんね

駅前には小さな居酒屋と、もっともっと小さなBAR があって

いつの間にか通い慣れて、いつものお酒まで出てきたのに

飲んだ暮れて帰る坂道は、泣きたいくらいに長かった

でもふと見上げると、オリオン座は手が届きそうだった

いつもより大きなみか月は、こっちをむいて大丈夫だと笑いかけて

暗い夜路を照らしてくれた、GOOD-BYE お先にごめんね

少し先のあの街に行ってもそう、忘れないように詩い歌い続けるから

GOOD-BYE 通いのカウンターの、大学生のあの娘より先に

卒業しちゃうけど元気でね、信じた道で笑い続けよう

BYE-BYE 温かい夜をくれたこの場所にBYE-BYE

重い足取りも軽くなった、酔っぱらいになっただけじゃないよ

BYE-BYE いつも一人ぼっちと、背中丸めちゃやだよ

仕事帰りのスーツ姿の貴方はいつだってかっこよかった

GOOD-BYE サヨナラは言いたくないけど

すれ違った時気づかないのはもっと嫌だから今言っておこう

BYE-BYE・・・

MARIAGE 2008

#BAR

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