モルト仲間でSBTメンバーのくりりんさんから、SBT出題ボトルと一緒にブラインドサンプルが届きました。
今回もストイックにテイスティングさせていただきました。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・くりりんさんブラインドサンプル
少々のヒネ、乾いた麦、フレッシュレモンとグレープフルーツ、若い草、白い花、ラムネやサイダーのニュアンス、香りはオールドブレンデッドのよう
飲むと非常に柔らかい口当たり、少し抜け感のある水っぽさ、良い麦感、シロップの甘味、パフュとすれすれのスミレのフローラル、ボディは軽い。
【G】
非常に柔らかで加水を強く感じた。
香りも味わいもオールドボトルで、恐らくはブレンデッドと思われる。スミレの様な化粧香すれすれの要素は瓶内でちょっと抜けたボトルに感じることがあり、原酒由来の可能性もあるがどちらだろうか。。。昔のブレンデッドに感じることが多い、いわゆるオールドピートはあまりはっきりとは感じなかった。その辺から予想することになるのだが、ブレンデッドは知識も経験も乏しいので自信ナシ。これがモルトだったらショックだなぁ。。。
予想
1980年代流通のオールドブレンデッド、40%
・グランツ
・バランタインファイネスト
・ジョニーウォーカー赤ラベル
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
マッケンジー McKENZIE DELUXE Malt Whisky PURE SCOTCH MALT 43%
1960年代流通と思われる、ブレンデッドのマッケンジーのキーモルトによるモルトウィスキーとのこと。蒸留所の記載はなく、キーモルトがインチガワーらしいので、インチガワーかインチガワー主体のバッテッドモルトの可能性が高いようです。
出題者がブレンデッドに詳しいくりりんさんだったからというのを差し引いても、香り・味ともに完全にオールドブレンデッドだと信じて疑いませんでした。
オールドブレンデッドによく感じるヒネ感や枯れ感、あっさりとして強い個性を感じないこと、若さが残っていることなどから、熟成の短い普及品のオールドブレンデッド以外にはあまり選択肢が出てきませんでしたね。。。
ボトリング後の経年変化でちょっと枯れて抜けた感じもあり、モルトだとするとなかなか個性の拾いづらい難易度の高い出題だと思いましたが、出題者のくりりんさんは昔のオフィシャルインチガワーに共通する要素も感じたとのことなので、どこかにヒントがあったのかもしれません。
本番のSBTには襟を正して臨みたいと思います。
くりりんさん、ありがとうございました。
#蒸留所不明 #SBT