イントレのブルイックラディはヒノキっぽいイメージです。
ブルイックラディ BRUICHLADDICH 1964-1986 21yo INTERTRADE 51.8%
one of 225 bottles
香りは強めのウッディネス、ヒノキ、松ヤニ、樹脂、アプリコットジャム、ミント、シナモン、アップルパイ、重くリッチ、飲むと芳醇に広がる、アプリコットジャム、梅ジャム、熟したパイナップル、コクのある濃い甘味、ウッディネスは強めだがほどよい渋味、オイル、雑穀感も伴うモルティ、余韻は長い。
【Good/Very Good】
インタートレードが1986年にボトリングした,ブルイックラディ1964,21年熟成です。
香りはのっけからヒノキを伴う強いウッディネスが支配的で,重たい松ヤニや樹脂っぽさも強く感じましたが,奥から濃厚なフルーツ感やシナモンなどのニュアンスが出てきて,重層的で厚みのある香りでした。
飲むと芳醇な広がりがあり,香りよりはウッディネスもキツくなくフルーツ感はより多彩に濃厚に感じられました。また,香りではウッディネスの陰でわかりづらかったオイルやモルティな要素もでてきました。
意外に渋味もほどほどに抑えられており,重みのあるリッチで長い余韻も印象的でした。
自分はヒノキっぽいウッディネスが強すぎるものはあまり得意でなく(少しならむしろプラスに感じるのですが・・・),今まで飲んできて特にこのヒノキっぽさが顕著だったものは,60年代のグレンキース,そしてある種の60年代ブルイックラディでした。
以前に飲んだ同じインタートレードのブルイックラディ1968-1985の16年も同様のウッディネスがあったのですが,ヴィンテージは異なりますのでシスターカスクということでもないでしょうし,イントレはこういうものが好みだったんでしょうかね。
モルトとして突き抜けた風格は十分にあり,こういうウッディネスがお好きな方には,VG以上の評価でも全然不思議でないボトルだと思います。
#ブルイックラディ (BRUICHLADDICH)