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記憶がフラッシュバック:スプリングバンク 1969-2003 34年 シグナトリー #266

久しぶりに、記憶が蘇る快感がありました。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1969-2003 34yo SIGNATORY #266 56.7%
one of 494 bottles, Refill Butt

華やかな香り立ち、いわゆるイチゴジャム感、レモン、乾いた麦、少しチーズ、白い花、草のような植物感、クリームのようなオイリー。
飲むとフリーズドライのイチゴのような粉っぽいような凝縮感があり噛み応えもある、カスタードクリーム、乾いた草、濃いが上品さのある甘味、しっかりブリニー。

【Very Good】

シグナトリーのスプリングバンク1969。
有楽町で開栓して、なんだか見たことあるなぁと思っていたのですが、香りを嗅いだらはっきり思い出しました。
けっこう前に、目白で60年代にしてはかなりリーズナブルな価格で売られていたのを購入して自宅でがっつり飲んでいたボトルでした。
BARでは樽違いかもしれないとも思っていたのですが、自宅の記録を確認してみたらやはり全く同じカスクナンバーでした。
当時は60年代のスプリングバンクなんて全く飲みなれてなかったこともあり、レーティングは「E」になっていました。今回はVG/Eと悩んでVGなので、ここ5年くらいは有楽町に通ってちょっと贅沢しすぎているのかもしれません。(笑)

60年代のスプリングバンクらしい華やかな香りと粉っぽさを感じるように凝縮して噛み応えもあるような味わいで、ブリニーがわかりやすいこともあり自宅でも大事に愛飲していたボトルでしたが、いま改めて飲んでもとても美味しかったです。
今回はフリーズドライのイチゴというのがしっくりきました。

さて、今回興味深かったのは、この大好きだったスプリングバンクの香りを嗅いだ瞬間に、何年も前に飲んでいた時のシチュエーションまでズバッと鮮明に記憶が蘇ったことです。
ウイスキーに限らず、香りと記憶ってリンクしているといいますし、こういうことって生活しているとたまにありますよね。ウイスキーで体験したのは久しぶりだったので、ちょっと鳥肌モノでした。

これまでを思い出してみると、私にとっては記憶に残る特に好きなモルトでしか生じなかった体験ですが、山岡さんみたいに記憶力のすごい人は、こういうことがしょっちゅう起こっているのかもしれませんね。

#スプリングバンク (SPRINGBANK)

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