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グレングラント 1961 21年 ゼニス向け

サマローリの1963とよく似た香味で非常に美味しかったです。

 GLENGRANT 1961-1984 21yo for ZENITH

グレングラント GLENGRANT 1961-1984 21yo for ZENITH 45%
 

香りは良いオールド感,グレープフルーツとそのワタ、熟成した白ワインのブドウ感、まだ青いメロン、淡く桃や洋梨、白い花、乾いた麦、オールドピート、陶酔感あり,飲むとさらりとした口当たりから広がる、凝縮したグレープフルーツ、白ブドウ、上品な甘味と柑橘の酸味、舌に染み込むような麦の旨味、オレンジオイルのようなニュアンスがある長い余韻。

【Very Good】

イタリアのゼニス向けのグレングラント1961,21年熟成の表記です。
微妙に背が低く太めのボトルで,今までで出会ったものには似たものの記憶が無い形状でした。樽の供給元もよくわからないということでした。

香りの最初からほぼ最後まで,自分の好きなサマローリの1963,21年熟成とよく似た香味で驚きました。
すでにサマローリのボトルの時にいろいろ書いてしまっていますが,心地良いオールド感と,フレッシュさと凝縮感を兼ね備えた多彩なフルーツ,フローラルで良い麦感も残っており,陶酔感も十分にある素敵なモルトでした。

同じイタリア向け,同じ熟成年数,同じボトリング年で,ヴィンテージ違いですが似たような樽だったのかなぁなんて思いながらうっとりと飲んでしまいましたが,今この文章を書いているときに気づいたことがあります。
1961年5月の蒸留で1984年4月のボトリングという表記ですので,普通に計算すると22年熟成なんですよね。
誤表記ということだと思います。

もしかすると熟成年数の誤表記だけではなく,本当はサマローリと同じ1963ヴィンテージのシスターカスクだったと言われても納得できる陶酔感のあるグラントでした。
 

#グレングラント (GLENGRANT)

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