マレイもハンドボトリングをやっているようです。やはり特別感はありますね。
グレンマレイ GLENMORAY 2006-2015 OB HAND BOTTLING #3390 61.7%
1st fill sherry cask
香りは若々しく強い麦感と強めのシェリー、プラム、黒糖、甘やかなキャラメル、ココナッツ、リッチ、飲むとヒリヒリとスパイシー、芳醇、プラムジャムの強めの甘味、心地よい酸味、若さもあるが旨味のある麦感、シェリー感と麦の旨味が残る余韻。
【Good/Very Good】
グレンマレイ蒸留所で手詰めできるというオフィシャルシングルカスク,2006年蒸留の今年の5月詰めでおよそ9年の熟成です。
近年系のシェリーカスクらしいフルーツ感や黒糖やキャラメルのニュアンスと一緒に,若々しく強い麦感が主張してくる香りでした。
飲んでも同様に,悪くない近年シェリー感と旨味のある若い麦感が同時に感じられ,それが余韻の最後まで続きました。
恐らく本数的にもシェリーバットだと思うのですが,生っぽい感じやサルファリーな感じはないものの,さすがに若々しさがあり,何よりまだ一体感がない感じでした。
とはいえ,強く効いたシェリーが未熟感をマスクしている部分も大きいようで,普通に美味しく飲めるボトルでした。
シェリー感と旨味のある麦感がそれぞれに主張してそれぞれに美味しいというような,一体感が無いがゆえの面白さを感じ,こういうのは若いシングルカスクらしい楽しさと言えるのかもしれません。
また,シェリーカスク熟成の過程を理解するという意味でも面白い教材だと思いました。
#グレンマレイ (GLENMORAY)