モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBT、Aに続いてBです。
以下はブラインドでテイスティングした内容です。
・プチSBT 2014/2月 from 大島さん サンプル:B
香りはグレープフルーツとそのわた、熟していないメロンや生ハム、乾いた麦、少し粉っぽさや抹茶、炭っぽさやヨードのあるピートもしっかり。
飲むとやわらかな口当たりから凝縮感のある柑橘、少しチーズ、旨みが濃くやや噛み応えも感じる炭っぽくヨードやタールもあるピートも長く残る。
【VG】
凝縮感のなる柑橘や粉っぽい旨みなど、非常に好みの要素が多いサンプル。
フルーティさも強いがピートもしっかりと主張し、飲むと最初フルーティでだんだんピートへと移行してくるような感じ。
粉っぽく凝縮したような柑橘と強いピートを感じ、生ハムメロンのようなニュアンスからもまず第一にフルーティなラフロイグを考えた。
最近のものと共通するようなピートもあり、後期の裏蒸留所のオフィシャル10年や同時期(1980年代前半)のヴィンテージのボトラーズもの、もしくは1993のフルーティなものだろうか。
深みがあり少し瓶熟で落ち着いたようなニュアンスもあることから前者に近いと思った。
あとは、特に好みの方向に振れたポートエレンやカリラでこういうものが散見されるのだが、カリラならもうちょっと後半のキレの良さや透明感を感じることが多い気がする。
加水ヴァッティングのオフィシャルボトル、10~15年熟成、リフィルカスクが主体、ちょっと瓶熟したような印象。
・予想
1、ラフロイグ
2、ポートエレン(これだとしたらやや長熟)
3、カリラ
他に強いて挙げるならロングロウだが、旨みの質が違う気がする。
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
ラフロイグ 25yo OB 40%
2007 bottling
Part Matured In The Finest Oloroso Sherry Casks
2007年ボトリングのラフロイグ25年、加水タイプでした。
逆算すると1982年くらいの原酒が中心と思われますので、予想した後期の裏蒸留所のラフロイグと同時期のものと思われます。
テイスティングコメントに書きましたが、自分のイメージする、まさにこの時期のラフロイグらしい味わいでした。
最初にテイスティングした時は、この味の加水タイプならラフロイグ裏蒸留所10年の一択だ!というくらいだったのですが、じっくり飲むうちにいろいろ他のボトルに感じた共通点が思い当たり、ちょっと保険を掛けたくなったのでした。。。
1択の男気予想にしておけば良かったです。(笑)
加水ながら満足感のあるVery Goodな美味しさでした。
ただし、大好きなこの時期のラフロイグらしいフルーティに引っ張られてしまったのか、ヴァッティングされているというシェリーカスクのニュアンスや25年の熟成感を拾えなかったのが残念でした。
機会があればその辺を意識して飲みなおしてみたいと思います。
#ラフロイグ (LAPHROAIG) #SBT