華やかでフローラルなブラドノックでした。
ブラドノック BLADNOCH 1966-1989 23yo SIGNATORY VINTAGE #2674-2676 43%
one of 300 bottles
華やかな香り立ちで艶がある、洋梨、オレンジリキュール、アプリコットティー、樹液、フローラル、飲むとオレンジリキュールのコクのある甘味、淡く裏打ちするような麦の旨味、華やかなフローラルが強く余韻まで残る。
【Very Good】
シグナトリーのダンピーボトルからブラドノック1966,23年熟成。
2樽のヴァッティングで加水のボトルです。
のっけからちょっと艶っぽい香り立ちで期待が高まります。
懸念していたパフューミーな感じはなく,その二歩くらい手前のフローラルさが強く感じられました。
良い熟成を経たことを感じさせる多彩なフルーツと強いフローラルのコンビネーションには陶酔感を感じます。
飲むとほど良い麦感も残されており旨みも感じられます。
加水ということも手伝ってか,非常に味わいのバランスが良かったのも印象的でした。
そうえいば自分がブラドノックの最高傑作と思っているダンイーダンの1969も,1989詰めの23年と同様のスペックでした。
ダンイーダンはシグナトリーの樽だと思いますので,カスクナンバーも離れていますが近い環境で熟成した樽なのかもしれません。
良く似たタイプではないように思いましたが,ちょっと官能的な雰囲気は近かったようにも思います。
60年代のローランドなんてなかなか飲める機会がありませんが,素晴らしいブラドノックでした。
このボトルは,神楽坂のフィンガルさんでいただきました。
#ブラドノック (BLADNOCH)