まさに飲み頃の短熟モルトでした。
クラガンモア GRAGGANMORE 1976-1989 GM CASK for SESTANTE 56.1%
香りは良いオールド感、素朴でしっとりした良い麦感、萎びかけたオレンジ、白ワイン、古いブランデーやカルヴァドス、淡い陶酔感、飲むと舌に染み込むようなテクスチャー、こなれた強い麦感、古い白ワインと淡い桃、噛みごたえのある強い旨味、ややドライで甘味はほどほど、良い酸味、陶酔感のある長い余韻。
【Very Good】
GMのCASKシリーズから,イタリアのセスタンテインポート向けに詰められたクラガンモア1976,1989詰めでおよそ13年の熟成です。
香りはほど良いオールド感に包まれており,素朴で上手そうな麦感や,ちょっと枯れたニュアンスを伴う多彩なフルーツが感じられました。
飲んでみても香り同様に古くこなれた強い麦感とフルーツが感じられました。噛み応えのある麦の旨味や,ややドライで控えめの甘味も私の好みで,余韻には陶酔感がありました。
このオールド感に伴う枯れ感のあるフルーツやブランデーやカルヴァドスといった要素は,恐らくは瓶内での変化で出てきたものではないかと思います。
詰めたてはもっと単調で麦々しい酒質だったのではないかと予想します。
オールド感がこれ以上強くなると飲み心地を損ねるようにも思いますし,これ以上の枯れ感はいらないように思いますし,まさに飲みごろの短熟モルトなんじゃないかと思います。
#クラガンモア (CRAGGANMORE)