非常に独特で非常に強い味です。
タラモア TULLAMORE 1948-1991 42yo CADENHEAD'S AUTHENTIC COLLECTION 150th anniversary 66.4%
個性的な強い香り、強い樽のウッディネス、カラメルソース、ミント、ブラックカラント、クローブ、パフューム系の要素もあり芳香剤や入浴剤のようなフローラルがしっかり、熟した赤い果実、飲んでも非常に強い味、ヒリヒリとスパイシーな口当たり、強いミント、濃縮したフルーツ、強いウッディネスと味を深める渋味、アイリッシュらしいオイリーさとグレーン感、ジャムやカラメルのような濃い甘味はあるが全体にはドライで締まりのある味わい、フローラルとウッディネスとオイルを伴う長い余韻。
【Very Good】
ケイデンヘッドからアイリッシュのタラモア1948、42年熟成。
150周年記念にボトリングされたうちの1本で、40年代蒸留で非常に長熟なボトルです。
のっけから非常に個性的な香りが強く広がります。
長熟らしくウッディネスはかなり強く感じられ、各種スパイスやまるで芳香剤や入浴剤を連想するようなフローラル要素があります。これはパフュームとも紙一重な要素な気がします。
アイリッシュのピュアポットスチルに良く感じるようなオイリーさと濃縮感のあるフルーツのニュアンスもしっかり感じます。
香り、味わいともに強いウッディネスがあり過熟とも思えるのですが、渋味はそこまで強くはありません。そして過熟感には不釣り合いなほどの66.4%のハイプルーフのスパイシーな刺激があり、普段無意識に作っている自分の常識の枠を超えて不思議な感じがします。
また、オイリーさや濃縮感のあるフルーツのニュアンスがしっかり主張しますが、樽の渋味とスパイシーさによってねっとりしたテクスチャーとはちょっと違う感じです。
独特のフローラル感は余韻までしっかりと残ります。
本当に独特かつ強い味わいで、特に私がフローラルに分類しているこの独特の要素に関しては好き嫌いが分かれるかもしれません。やや人工的なニュアンスとも取れる味わいで、本来だと私の好みからも外れそうな方向性ではあるのですが、この独特の個性と強い味わいがたまに欲しくなってしまうのでした。なんだかんだで10回くらい飲んだかもしれませんが、なかなか減りません。(笑)
今も有楽町のバックバーの奥にひっそりとたたずんでいます。
開栓したてを初めて飲んで衝撃を受けてからもうそこそこ経ちますが、まだ全くへたれた要素は感じられません。
今回も最後に1杯飲んで、ガツンと頭をなぐられたような感覚をもらって気持ちよく帰りました。
#アイリッシュ (IRISH)