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ひさびさのスコ文研テイスティング

昨日は数年ぶりにスコッチ文化研究所の定例テイスティング会に参加しました。
移転する前の狭い事務所の頃も含め、昔は結構参加してたんですよね。

20代前半で周りに誰もウイスキー飲みがいない中、スコッチがわかるようになるにはどうすればいいのか、暗中模索してた頃に私を導いてくれたのがスコ文研と土屋守さんだったので、昨日はちょっと原点に返るような気分でした。そういえば、ブログを始めるきっかけにもなったスミッソンさんのDrinker's Diaryもスコ文研でしたね。
土屋さんとゆっくり話すのは、2年前に一緒にアイラに行ったとき以来かもしれません。

久しぶりに参加したら採点方式も違うしスタッフも完全に代わっているし、最初はちょっとアウェーな感じもしましたが、最初だけでした。(笑)

今回のテイスティングアイテムは6種類。

※画像はスコ文研からお借りしてます。ブログのことは土屋さんにも言いましたが、問題があればご連絡下さい。

①DL,OMC ROYAL BRACKLA /50% / 700ml / BB
②GLENMORANGIE ARTEIN/ 46% / 700ml / OB
③BLUE HUNGER 6TH RELEASE / 45.6% / 700ml / OB
④DL DOUBLE BARREL, MORTLACH&LAPHROAIG / 46% / 700ml / BB
⑤BOWMORE94 FOR OSAKA WHISKY FES/ 53.6% / 700ml / BB
⑥LAPHROAIG CAIRDEAS / 51.2% / 700ml / OB

①はOMCのロイヤルブラックラ、ダイアモンドジュビリー記念ボトル。
香りは蜂蜜と最近のシェリー感、少し未熟感あり。
味わいもまったりもっさりしたシェリー感とシロップの甘さ、若くスパイシーでドライ、後半は少しフェインツっぽさとサルファリーが気になる。
全体的にはあまり良くないシェリー感と若い酒の印象が強めですが、それなりに飲めるものでした。記念ボトルなのに値段は安く、そういう意味ではCP高めですかね。評価は【OK】

②はモーレンジの新作、ARTEIN
赤ワイン(バローロ)の空き樽でフィニッシュをかけたモーレンジ。
香りはヴァニラや蜂蜜、オレンジ系の柑橘、赤ワイン樽らしいややもっさりした甘酸っぱそうな印象。
飲むと香り同様に、バーボン感に加えて赤ワイン樽のやや平坦な甘みがあるが、タンニンもあり締められてベタッとはしていない。
モーレンジアスターやオリジナルに感じるような良いバーボン樽のニュアンスがしっかり感じられますが、それに嫌味のない程度に赤ワインのニュアンスが添加されているような仕上がりです。フィニッシュの付加要素がうまく溶け込んでおり、さすがモーレンジという感じ。ただし個人的にはアスターのほうが好きです。評価は【G】

③はBBRのヴァッテッドモルト、ブルーハンガー第6弾。
ブルーハンガーはBBRのブレンデッドの高級レンジという記憶でしたが、現行品はヴァッテッドモルトでした。実はブルーハンガーは初めて飲みました。
香りはシェリーの甘いニュアンスだがサルファリーが強め、ダシ醤油っぽさもある。
飲むと硫黄っぽいサルファリーがしっかりだが、それを凌駕するパフュームががっつり。80年代ボウモアに良く感じる系統のパフューム。これが長く残る。
80年代ボウモアが入っているんじゃないかと言うと、スタッフの方が調べてくれました。やはり1987ボウモアが1樽ヴァッティングされているとのことでした。1樽にしてなかなかの存在感。サルファリーとパフュームのダブルパンチで評価は【B】
但し美味しいと言っていた方もいましたし、好みの問題だとは思います。

④はダグラスレインのダブルバレル。これはモートラックとラフロイグの1樽ずつのヴァッティングだそうです。
香りはラフっぽいヨード強めのピート感とグレープフルーツ系のフルーティ。その後にシェリーとミーティで醤油っぽいサルファリーが感じられる。
飲むと基本ラフの味だが、後半からミーティなモートラックの要素がでてくる。
2つの蒸留所のヴァッティングですが溶けあっている感じは無く、お互い主張しあった結果ラフ優勢という感じです(笑)。ラフのシェリーウッドフィニッシュと言われたら納得しそうな仕上がりです。サルファリーもありますがそれほどきつくはなく、ラフの成分がそれなりに美味しいので評価は【OK/G】

このあたりからトークがメインでテイスティングが雑になります。(笑)

⑤はスコ文研で大阪フェス向けに詰めたボウモア。樽の出どころはBBRだそうです。
フルーツもピートも強くは感じられず穏やかな仕上がりで、少しぼやけた印象ではありますが、後半にボウモアらしいトロピカル感もふわっとでてきますし、バランスも良いです。評価は【G】

⑥はフレンズオブラフロイグ向けのカーチェス。
ヨードや炭っぽいスモークを感じるピートがしっかりで、フルーツはそれほど強くない。わりとドライでスパイシー。甘みは強くない。
バーボン樽の若いラフロイグらしい印象ですが、欠点もなく普通に美味しいです。評価は【G】

自分のテイスティングはこんな感じでした。
普段と比べて今回は目玉のないラインナップでしたが、終わった後はKINKOのベンリアック1976や話題になったフェイクのマッカランなどもごちそうになりました。
正直、テイスティングボトルが美味しいかどうかはそんなに問題ではなく、楽しい話をしながら土屋さんを囲んでみんなで飲む楽しさというのを重視すべきイベントだと思ってますし、今回も非常に楽しかったです。参加メンバーが変わっても、テイスティングの雰囲気や楽しさは変わっていませんね。

土屋さんとスタッフの方々、他の参加者の皆様、ありがとうございました。

時間が合えば、また参加させていただきたいと思います。
 

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